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Pinterest、広告向けAIツール群と新ショッピングアプリ「Ask Pinterest」を発表

公開 拡散指数 46

Pinterestは広告主向けAIアシスタント「Business Assistant」や外部エージェントと接続する「Pinterest MCP」、実験的アプリ「Ask Pinterest」を発表した。テストでは新クリエイティブ選定モデルがクリック数を7.5%向上。キーワード検索から会話型・ビジュアル重視のAI推薦へと舵を切る。

Pinterest、広告向けAIツール群と新ショッピングアプリ「Ask Pinterest」を発表
画像:newsroom.pinterest.com

予算を決めてホームパーティーを企画したり、数か月かけて部屋の家具を揃えたりするとき、キーワード検索とピン留めだけでは限界があります。

カンヌライオンズ 2026 を前に、Pinterest は一連の AI 施策を発表しました。その筆頭が、独自の Taste Graph(テイストグラフ)を活用した実験的アプリ「Ask Pinterest」の限定公開です。

会話型ショッピングと、文字で埋め尽くさない広告アシスタント

Ask Pinterest は、モバイルとデスクトップのウェブ向けに一部ユーザー限定で提供される独立型アプリです。ログインすると過去に保存したピンやボードの好みが引き継がれ、複数回にわたる会話でも文脈を保持しながら、ビジュアル重視で買い物の提案を受けられます。

広告主向けには、米国でクローズドベータ中の「Business Assistant」が Ads Manager とモバイルアプリ向けに登場しました。

このツールは長文のテキストを返すのではなく、グラフや実際の人気ピンをビジュアルで提示するのが特徴です。例えば「クリーンビューティー ルーティン」の検索が週で 42% 伸びた場合、推移グラフと注目ピンを並べてプロモーションを促します。

さらに「Performance+ creative」には動的な素材選定 AI が加わりました。広告枠ごとに最適なクリエイティブのバリエーションを瞬時に判断して出し分ける仕組みで、テストではクリック数が 7.5% 向上したといいます。

エージェント同士をつなぐ「Pinterest MCP」

基盤面での大きな動きが「Pinterest MCP(Model Context Protocol)」の導入です。

大手広告代理店が自社で開発している Copilot や AI エージェントに対して、Pinterest 内のトレンドやキーワード、キャンペーン実績などのデータを標準化された規格で安全に連携させます。

アルファ版には、PMG、Pacvue、電通、Havas、Innovid、そして Omnicom 傘下の Jump450 が参加しています。別々の管理画面を行き来することなく、使い慣れた自社ツールの中から Pinterest の強固なユーザー意図データを扱えるようになります。

なぜ重要か

Google や OpenAI が対話型ショッピングを急ピッチで進めるなか、Pinterest のアプローチは非常に現実的です。

本流のアプリをいきなりチャットボット化せず、「Ask Pinterest」という別枠の実験場を作った判断は賢明だと考えます。画像をテンポよく眺めたい既存ユーザーの体験を壊すことなく、複数ステップに及ぶ複雑な購買相談のデータを収集できるからです。

ユーザーにとっても、日用品をすぐ買うだけなら AI と会話する必要はありませんが、部屋の模様替えやギフト選びのように「個人のセンス」が絡む場面では、過去のピンを反映してくれる視覚的アシスタントは試す価値があります。

また、自社のテイストグラフを他社の大規模言語モデルにライセンス販売して消費させるのではなく、自社サービスと MCP という管理されたパイプラインに留めている点も注目されます。独自の「好みデータ」を武器に、検索連動型広告の先を見据えた陣地取りを着実に進めている印象です。

情報源 (2)

  1. [1]
    newsroom.pinterest.com(新しいタブで開きます)原文newsroom.pinterest.com
  2. [2]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com

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