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Perplexity、「Spaces」を「Projects」に刷新 永続ファイルと学習メモリ導入

公開 拡散指数 41

Perplexity は協調作業機能「Spaces」を「Projects」へと刷新した。プロジェクトごとに階層型の永続ファイルシステムと自律学習メモリ「Brain」を備え、人間と AI が同一ファイルを共同編集できる。タスク間の文脈を自動保持するほか、400 以上の外部ツールと連携可能で、既存 Spaces は自動移行される。

Perplexity、「Spaces」を「Projects」に刷新 永続ファイルと学習メモリ導入
画像:perplexity.ai

AIを使って仕事を進める際、毎回新しいチャットを開くたびに前提条件を一から説明し直す作業ほど無駄なものはありません。資料をアップロードしても、AIは新しいテキストを返してくるだけで、手元のファイルそのものを直接書き換えてくれるわけではありませんでした。

米Perplexityは7月30日、同社の「Computer」環境において、従来の「Spaces」を大幅に刷新した新機能「Projects」の提供を開始しました。AIが単なる質問相手にとどまらず、人間と同じ共有ファイルシステム上で直接ファイルを読み書きし、共同作業を進めるためのワークスペースへと進化しています。

既存のSpacesはすべて自動的にProjectsへ移行され、本日からすべてのComputerユーザーが利用可能です。

AIが同じファイルを直接開いて上書き更新する

今回の最大の変化は、階層型の永続ファイルシステムが導入された点です。従来のチャット型AIのように毎回セッションがリセットされるのではなく、AIエージェントが人間と同じファイルにアクセスし、最新版を確認して編集し、そのまま保存できるようになりました。

これにより、同僚が前日に出力したデータモデルを別のメンバーが翌朝のセッションでそのまま引き継いで作業したり、定期実行タスクによって進捗管理ドキュメントを自動で最新状態に保ったりすることが可能になります。

デスクトップアプリ(MacおよびWindows)を利用している場合、ローカル環境にあるファイルやスプレッドシートをプロジェクトに紐付けることもできます。このローカルファイルはアップロードした本人にのみ表示され、プロジェクト内の他のメンバーに勝手に共有されることはありません。

さらに外部ツールとの連携も強化されており、Google DriveやNotion、Linear、Snowflake、GitHubなど400以上のツールに対応します。SlackやMicrosoft Teamsのチャンネルと連携させれば、チャット上の議論をそのままプロジェクトの文脈として取り込み、タスクを走らせることも可能です。

タスクの合間に学習し続ける「Brain」

ファイルの共有だけでなく、文脈の維持のために「Brain」と呼ばれる自己改善型の記憶システムが組み込まれました。

Brainはタスクとタスクの合間に、プロジェクト内で交わされたやり取りや更新されたファイルを読み込み、作業状況を常に整理します。次のタスクを開始する際、AIはそれまでの文脈をすでに把握した状態で動き始めるため、毎回前提を説明し直す必要がありません。

チーム共同作業におけるセキュリティ設計も配慮されています。プロジェクト内で文脈は共有されますが、個人の認証情報や外部連携アカウントが他のメンバーと混ざり合うことはありません。外部ツールの呼び出しは常に各メンバー個人の権限に基づいて実行され、組織が定めた権限の範囲を超えることはできない仕組みです。

なぜ重要か

製品開発の仕様策定や市場調査レポートの作成など、長期にわたるタスクをチームで進めている現場にとって、Projectsの実用性は極めて高いと言えます。AIが生成したテキストを毎回手作業で既存ドキュメントに貼り直す手間が省けるだけでも、日々のワークフローは大きく変わるはずです。

ただし、今すぐ全面的に業務を任せられるかといえば、注意も必要です。ファイルが直接書き換えられるということは、AIの誤認識によって重要な記述が予期せず書き換わるリスクを孕んでいます。重要なファイルに対しては、勝手に保存させずに人間の承認を挟む指示を徹底するなど、運用上の安全策が欠かせません。

業界全体を見渡すと、Perplexityは単なる「賢い検索エンジン」の枠組みを完全に抜け出し、Notion AIやGoogle Workspace、Slackが競合するコラボレーション領域へと本格的に攻め込んできた格好です。

この動きは非常に合理的だと考えられます。検索機能やチャット回答の精度だけでは他社の大規模モデルとの差別化が難しくなる中、チームのドキュメントやコミュニケーション履歴そのものを自社プラットフォームに定着させることができれば、ユーザーが他社ツールへ乗り換えるコストを大幅に引き上げることができるからです。

情報源 (1)

  1. [1]
    perplexity.ai(新しいタブで開きます)原文perplexity.ai

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