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Perplexity、法務向けAIツール「Computer for Counsel」を発表

公開 拡散指数 38

Perplexityは企業向けプランとMax登録者向けに「Computer for Counsel」を提供開始した。20以上の先端AIモデルを搭載し、Midpageなどの判例情報やMicrosoft 365、Google Workspaceと連携して判例調査や契約書確認などの事務作業を代行する。

Perplexity、法務向けAIツール「Computer for Counsel」を発表
画像:perplexity.ai

弁護士が本来発揮すべきなのは法的判断や戦略の策定ですが、日々の業務の大半は事務作業に追われがちです。トムソン・ロイターの調査によると、約75%の弁護士が事務負担を大きな時間的課題として挙げています。

こうした課題を解決すべく、Perplexityは6月24日、法律業務に特化した新機能「Computer for Counsel」を発表しました。判例データベース、社内文書庫、契約管理システムなどを統合し、調査や書類収集、契約書のトリアージを自動化する仕組みです。EnterpriseおよびMaxの有料加入者向けに提供が始まっています。

20種類以上のモデルを適材適所で使い分け

Computer for Counselの基盘には、20種類以上の最先端AIモデルが組み込まれています。リサーチ、論理的推論、契約書チェックなど、タスクの性質に応じて最適なモデルが自動選択され、独自の後処理訓練によって精度がチューニングされています。

法律AIで最も致命的なのは誤情報ですが、本作は信頼できる一次情報源を直接連携させています。訴訟リサーチプラットフォームのMidpageと連携し、米国の連邦・州控訴裁判所の判例や法令を網羅。該当の判例が現在も有効かどうかを確認する引用チェッカーを備え、無制限で利用できます。

さらに、150カ国以上に対応するDeelのコンプライアンスデータを無料で参照でき、国境を越えた雇用法や労務規則の照会に対応します。近くLegalZoomの契約書テンプレート機能も追加され、ログインなしでNDAや雇用契約書を作成できるようになる予定です。

Microsoft 365や既存の法務ツールに直接常駐

ユーザーが新しい操作画面を覚える負担を避けるため、ツールはMicrosoft 365やGoogle Workspaceの中に組み込まれています。Wordで文書をドラフトしながらSharePointの社内規定を参照したり、OutlookやTeamsのやり取りから背景情報を引き出したりすることが可能です。

また、Box、Carta、NetDocuments、Docusignなど400以上の業務ツールと連携できます。近くClioが持つ10億件以上の法的ソースや、Ironcladの契約リポジトリとも接続する予定です。

具体的な活用例として、第三者から送られてきたNDAの重要リスク条項の検出から、署名者情報の入力、Docusignでの回覧手続きまでの自動化が挙げられます。また、FTCの競合避止義務規制を受けた各地の裁判所の動向調査を行い、引用元付きのPDFレポートを作成することも可能です。企業データがAIの学習に使われることはありません。

なぜ重要か

法務担当者や実務家にとって、契約書の初期スクリーニングや国をまたぐ労務規則の調査にかかる時間を大幅に圧縮できる実用的なツールと言えます。MaxやEnterpriseのアカウントをすでに持っているなら、即座に試す価値があります。

Perplexityのアプローチは非常にクレバーです。自社で単独の法律特化型基盤モデルをゼロから開発するのではなく、20種超の既存フロンティアモデルを束ね、MidpageやDeelといった信頼性の高い業界特化データベースとOffice環境を繋ぐ「ハブ」に徹しています。この構造は、モデル開発競争に巻き込まれずにエンタープライズの囲い込みを狙える強みがあります。

もっとも、法律領域はわずかなハルシネーションも許されない世界です。いくら引用元リンクが付与され、最終判断は弁護士自身が行う設計になっているとはいえ、機密性の高い契約情報やCartaの資本政策データを外部AI連携環境に流し込むことへの心理的・規律的ハードルは、依然として低くありません。

情報源 (1)

  1. [1]
    perplexity.ai(新しいタブで開きます)原文perplexity.ai

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