Perplexity、AIエージェント「Computer」をSlackに統合 チャンネル内で直接タスクを実行可能に
PerplexityはAIエージェントのオーケストレーター「Computer」のSlack連携版をリリースした。Slack Marketplaceから導入可能で、チャンネル内で「@Computer」とメンションするかダイレクトメッセージを送ることで、Web検索やデータ分析、アプリ構築などの複雑なタスクを依頼できる。SlackとWebの間でコンテキストも同期される。

生成AIエージェントの導入で最大の壁となるのが、従業員に新しい独立したWebツールを毎日開かせようとする摩擦です。Perplexityはその課題に対し、社員が1日の大半を過ごすチャット空間そのものにAIを持ち込む道を選びました。
Perplexityは同社のAIエージェントオーケストレーター「Computer」をSlack連携機能として正式リリースし、Slack Marketplaceで提供を開始しました。Web検索や社内データ分析、コード生成、資料作成といった複雑なワークフローを、Slackの会話の流れの中で直接実行できます。
社内コードネーム「ASI」から生まれたエージェント
Computerはもともと、Perplexity社内で使われていた内製ツールでした。当時は汎用人工知能と「a Slack integration」を掛け合わせてASIと呼ばれていました。
同社の従業員300人が公開チャンネルでASIにメンションを飛ばし、Snowflakeからのデータ抽出、Webリサーチ、取締役会向けメモの作成、プログラミングなどを依頼していました。最初の4週間だけで160万ドル相当の作業を代行した実績を持ちます。その後、Claude CodeやGPT Codexなどを用いたコード作成や各種コネクター連携に対応し、現在までに有料プラン向けに7億7600万ドル相当の労働をこなしてきました。
使い方はシンプルで、公開チャンネルで @Computer をメンションするか、個人作業ならダイレクトメッセージを送るだけです。要件が曖昧な場合はAI側から確認の質問が返され、条件が揃うとバックグラウンドで処理が進みます。新しいMCPコネクターによってSlack内の過去ログ検索やスレッド読み取り、メッセージ送信が可能になったほか、Web版Perplexityとも履歴が双方向に同期されます。
なぜ重要か
ツールを切り替えさせず、既存のコミュニケーションハブにエージェントを埋め込んだ点は極めて合理的です。公開スレッドで作業させることで、誰がどんな指示を出し、どう成果物を得たかがチーム全体に可視化され、プロンプトのノウハウが自然に共有されるメリットがあります。
日常業務でSlackをメインにしている組織であれば、すぐに導入を検討する価値があります。提案書の事実確認やWordファイルの校正、商談録音の要約といった定型作業をスレッド上でそのまま完結できるため、実務の時短効果は高いと言えます。
一方で、MCPコネクターを介してSlackのコンテキストへ深くアクセスできる仕様には注意が必要です。プライベートな会話や人事情報が含まれるチャンネルに誤ってエージェントを参加させたり、権限管理を怠ったりすれば、思わぬ情報漏洩につながるリスクがあります。本格展開にあたってはチャンネルごとの閲覧制限を慎重に設計する必要がありそうです。
情報源 (1)
- perplexity.ai(新しいタブで開きます)原文perplexity.ai