Perplexityが職歴SNS「Read.cv」を買収、サービスは終了へ
AI検索のPerplexityが職歴SNSのRead.cvを買収した。Read.cvのチームはPerplexityの設計・開発部門に合流し、既存サービスは順次終了する。ユーザーデータのエクスポートは5月16日まで受け付ける。

洗練されたデザインで「脱LinkedIn」の旗手として知られていたプロフェッショナル向けSNS、Read.cvが幕を下ろすことになりました。AI検索エンジンの米Perplexityが同社を買収したことが明らかになりました。
買収に伴い、Read.cvはサービスの縮小と終了手続きを開始しました。ユーザーは5月16日までプロフィールや投稿、メッセージ履歴などのデータをエクスポートできます。
わずか3人のデザイン集団を獲得
Read.cvは2021年、FacebookやMozilla、Quipでプロダクトデザイナーを務めたアンディ・チョン氏が立ち上げました。F7 VenturesやFanjul Capitalから出資を受けていたものの、チームはわずか3人前後の小さな組織でした。
同サービスは美しいオンライン履歴書の作成から始まり、ダイレクトメッセージ機能や企業のチームプロフィール、求人検索などを次々と提供してきました。
最近では、プロフィールから直接個人ウェブサイトを作成できるSites機能や、「.cv」独自ドメインの提供も行っていました。これらのドメインは1月31日以降、提携先のHello.cvへと移管されます。
Perplexityの最高経営責任者であるアラビンド・スリニバス氏はXで、同チームがコンシューマー向け機能やソーシャル体験の設計において極めて高い能力を持っていると称賛しています。
企業向け検索とUI強化へ向かうPerplexity
今回の買収はPerplexityにとって3社目となります。過去には外部データ連携を手掛けるCarbonや、モバイルアプリ開発を率いることになるSpellwiseを買収してきました。
報道によると、PerplexityはInstitutional Venture Partnersなどから累計5億ドル以上を調達し、評価額は90億ドルに達しています。
同社は昨夏、組織管理や社内ナレッジ検索を備えたエンタープライズプランを発表しており、法人市場の開拓を急ピッチで進めています。
組織図や人材データベース、美しいプロフィールページをゼロから作り上げてきたRead.cvの知見は、まさにPerplexityが法人向け製品を磨く上で必要なピースとみられます。
なぜ重要か
長年Read.cvをポートフォリオとして愛用してきたクリエイターにとっては、居心地の良い場所が失われる残念な知らせです。移行猶予期間は設けられているものの、LinkedInに代わる洗練された受け皿は再び不在になります。
Perplexity側の視点で見れば、非常に的を射た人材獲得だと私たちは考えます。生成AIのモデル自体の性能差が縮まりつつある今、競合との差別化は使いやすさとインターフェースの洗練度にシフトしています。
ビジネス向けの社内検索は、往々にして無機質な社内データベースになりがちです。Read.cvのチームが持つ卓越したUIデザイン力を注入できれば、従業員が日常的に触りたくなる社内ナレッジ基盤を作れる可能性があります。
一方で課題もあります。急速に事業を拡大するPerplexityは、著作権問題への対処と社内検索の開拓を同時に進めています。獲得した人材の力を単なる画面の改修で終わらせず、検索という中核機能といかに有機的に融合させられるかが問われます。
情報源 (1)
- techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com