OASIS、ささやき声で入力できるスマートリング「OASIS 1」を発表:トラックパッドも内蔵
OASISはスマートリング「OASIS 1」を発表した。遮音マイクとWisprFlow技術により、小声でささやくだけで周囲に邪魔されず文章入力ができる。内蔵トラックパッドでカーソル移動や誤字修正も可能。価格は289ドルで、2026年クリスマス前後に発送予定。

キーボードやマウスに向かい続ける作業スタイルに、一石を投じるデバイスが登場しました。
ハードウェアスタートアップの OASIS は、内蔵マイクによる小声での音声入力と、超小型トラックパッドを組み合わせたスマートリング「OASIS 1」を発表しました。
指先へのささやき声でドキュメントを書く
従来の音声入力が普及しきれなかった最大の要因は、周囲に人がいる場所で声を出して話さなければならない気まずさでした。
OASIS 1 はこの課題をクリアするため、WisprFlow の AI 音声認識技術とノイズ分離マイクを採用しています。指輪に向かって小声でささやくだけで、周囲に迷惑をかけることなく高精度なテキスト入力が行えます。
静かなオフィスやカフェであっても、まるで独り言を聞かれることなく、自然なトーンで文章を書き進められるのが特徴です。
間違いはリング上のトラックパッドで直す
音声入力のもう一つの弱点は、誤変換や打ち間違いの修正です。誤字を直すためだけにマウスやキーボードに手を伸ばしていては、音声入力の手軽さが台無しになります。
そこで OASIS 1 は、指輪の外側に触覚フィードバック付きの静電容量式トラックパッドを搭載しました。
指先を軽くスライドさせるだけでカーソルを移動し、ジェスチャー操作でテキストの修正やインターフェースの操作が完結します。タイピングとマウス操作の両方を、指輪ひとつで肩代わりしようという設計です。
本体は複数デバイス間の切り替えに対応し、バッテリー駆動時間は最大 16 時間。価格は 289 ドルで現在予約を受け付けており、初回出荷は 2026 年のクリスマス頃を予定しています。
なぜ重要か
これまで登場した多くの AI ウェアラブルは、音声のみに頼りすぎてカーソル操作や編集の使い勝手を軽視し、結果として実用性に欠けていました。
OASIS 1 が賢いのは、「AI は必ず聞き間違いをする」という現実を受け入れ、指先に物理的なポインティングデバイスを残した点です。キーボードを完全に排除するのではなく、実用的な代替手段として橋渡しをしようとしています。
ライターや外出先でメモを取ることが多い人にとっては、キーボードなしで静かにテキストを生成・編集できる体験は魅力的に映るはずです。
とはいえ、現時点で 289 ドルを払って予約すべきかは慎重になる必要があります。出荷が 2026 年末とかなり先であることに加え、人前で指に向かってささやく姿は依然として不自然に見える可能性があります。また、バッテリーが 16 時間しか持たないため、毎日の充電が必須になる点も購入前に考慮すべきハードルです。
情報源 (1)
- digitaltrends.com(新しいタブで開きます)原文digitaltrends.com