本文へスキップ
IFAI

AIツール

NVIDIA、G-Assistを大幅刷新:VRAM消費40%削減、6GBのRTXでも動作可能に

公開 拡散指数 39

Gamescomにて、NVIDIAはローカルAIアシスタント「Project G-Assist」の大型アップデートを発表。新モデルによりVRAM消費を40%削減し、6GB以上のRTX搭載PCに対応した。音声やテキストでPC設定を調整でき、専用ハブからプラグインも追加できる。

画像:blogs.nvidia.com

ゲーム中にフレームレートを確認したり、ファンの回転数を調整したりするために、専用ツールや設定画面を行き来するのは面倒な作業です。NVIDIA はその操作を、ローカルで動く AI に任せようとしています。

ドイツで開催中の Gamescom にて、NVIDIA は実験的なオンデバイス AI アシスタント「Project G-Assist」の初となる大型アップデートを発表しました。最大のトピックは、新しい軽量 AI モデルの採用です。VRAM 消費量を従来から 40% 削減し、処理速度とツール呼び出しの精度を高めつつ、回答の正確性を保っています。

6GB の RTX で動作、プラグインハブも新設

VRAM 消費量が 40% 減ったことで、G-Assist の対応環境は 6GB 以上の VRAM を搭載したすべての GeForce RTX および RTX PRO GPU(ノート PC 向けを含む)へと一気に広がりました。

利用するには、最新の Game Ready ドライバー(580.97 以降)と NVIDIA app(バージョン 11.0.5)が必要です。アプリ内の設定から試験的機能を有効化し、ホーム画面の Discover から G-Assist 0.1.17 をインストールすれば、Alt+G キーですぐに呼び出せます。

音声やテキストで話しかけるだけで、ゲームパフォーマンスの診断やフレームレート、遅延、GPU 温度のグラフ表示、さらにはキーボードのバックライト調整まで行えます。9 月のアップデートでは、ノート PC 向けの BatteryBoost や Battery OPS などの省電力設定の音声操作にも対応する予定です。

さらに、mod.io と連携した「G-Assist Plug-In Hub」も立ち上げました。自然言語で話しかけてコミュニティ製プラグインを探し、そのままインストールできます。ゲームの攻略情報を調べるツールや、ローカルの NIM マイクロサービスを使って画像を生成する Flux プラグインなどがすでに登場しています。

あわせて、名作ゲームのリマスター用プラットフォーム「RTX Remix」向けに、物理演算対応のパストレース粒子システムが 9 月に提供されることも発表されました。

なぜ重要か

今回の動きは、ユーザーのすそ野を広げる極めて現実的なステップだと私たちは考えています。

これまでローカルで AI アシスタントを動かすには大容量の VRAM が必須とされ、多くの一般ゲーマーやノート PC ユーザーには縁遠いものでした。それを 6GB という普及帯のスペックまで引き下げたことで、追加のハードウェア投資やクラウド料金なしで、実用的なローカル AI を体験できるようになります。

また、OS 全体を支配しようとする他社の汎用アシスタントに対し、NVIDIA は「GPU とゲーム設定の最適化」という自社の強みに特化する道を選びました。mod.io を通じてゲームコミュニティを巻き込み、攻略メモやマクロ実行などの独自エコシステムを築こうとしている点も巧妙です。

ただし懸念点もあります。近年の重量級ゲームでは 6GB や 8GB の VRAM はすでに限界近くまで使われています。いくら軽量化されたとはいえ、極限状態のゲームプレイ中にアシスタントが VRAM を奪うことでパフォーマンスが低下しないか、実ゲーム環境での検証が今後の鍵になりそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    blogs.nvidia.com(新しいタブで開きます)原文blogs.nvidia.com

毎日のAIピックアップ