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NVIDIAがOpenUSD推進へ:ChatUSDなど新クラウドAPIを発表

公開 拡散指数 37

NVIDIAはSIGGRAPHにおいて、OpenUSDの普及を加速させるクラウドAPI群と開発者プログラムを発表した。Pythonスクリプトを生成できるAIコパイロット「ChatUSD」や自然言語でアセットを検索する「DeepSearch」などが含まれる。3D環境をWebのHTMLのように標準化し、高精度なデジタルツイン開発を支える狙いだ。

NVIDIAがOpenUSD推進へ:ChatUSDなど新クラウドAPIを発表
画像:nvidianews.nvidia.com

仮想空間を構築する際、最大の障害となるのはグラフィックス性能ではなく、ツール間におけるデータの互換性のなさでした。

NVIDIAはSIGGRAPHにおいて、3Dシーン記述規格「OpenUSD」の普及を後押しするOmniverse Cloud API群と新フレームワークを発表しました。

同社は前週にPixar、Apple、Adobe、Autodeskとともに標準化団体「Alliance for OpenUSD(AOUSD)」を立ち上げたばかりです。ジェンスン・フアンCEOは、HTMLが2Dインターネットに変革を起こしたように、OpenUSDが協調型3Dと産業デジタル化の時代を切り拓くと強調しました。

生成AIを3Dパイプラインに融合

今回発表された大きな目玉は、OpenUSDの開発パイプラインを簡素化する4つのクラウドAPIです。

ChatUSDは、USDの専門的な質問に答えたり、Pythonスクリプトを自動生成したりするLLMコパイロットです。NVIDIAが持つ知見とコード資産でファインチューニングされています。

DeepSearchは、タグ付けされていない膨大な3Dアセットの中から、自然言語で目的のデータを意味検索できるLLMエージェントです。

さらに、ファイルの互換性を検証してクラウド上でパストレーシング描画を行うRunUSDや、3D空間をブラウザやモバイル端末に即座にストリーミング配信できるUSD-GDN Publisherも用意されました。

アニメーションから工場の物理シミュレーションへ

もともと映画制作のために作られたOpenUSDを、製造業や自動運転の検証に耐えうる産業用規格へと進化させる取り組みも進んでいます。

地理空間データモデルの導入により、都市や地球規模の大規模シミュレーションにおいて、地球の曲率まで考慮した正確な計算が可能になります。

異なるCADツール間で単位やスケールが一致しない問題を解決するため、メトリクスアセンブリ機能も整備されます。

また「SimReady」規格では、現実世界の素材や物理特性を3Dモデルに組み込みます。これにより、倉庫で荷物を仕分けるロボットが、現実と同じ摩擦や重量バランスを仮想空間内でリアルに事前学習できるようになります。

なぜ重要か

ロボティクス開発者や製造業のDX担当者にとって、試す価値が極めて高いアップデートです。これまでツールの分断によって数か月かかっていたデジタルツインの環境構築が、API経由で大幅に短縮される可能性があります。

業界全体で見れば、NVIDIAの立ち回りは非常に巧みです。オープン規格の旗振り役としてAppleやPixarを巻き込みつつ、その実用化に不可欠なクラウドAPIと計算基盤を自社のOmniverseで握りにいっています。

私たちは、NVIDIAが単なるハードウェア企業から、3Dインターネット全体の基幹インフラプロバイダーへと舵を切った証拠だと考えています。OpenUSDが普及すればするほど、結果としてNVIDIAのGPUクラウド需要が跳ね上がる構造です。

ただし、長年独自のファイル形式で囲い込んできた産業ソフトウェア大手がどこまで主導権を委ねるか、そして地球規模の物理シミュレーションを回し続けるクラウドコストを企業がどう許容するかは、今後の普及における課題になりそうです。

情報源 (1)

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    nvidianews.nvidia.com(新しいタブで開きます)原文nvidianews.nvidia.com

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