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元OpenAIのCTOミラ・ムラティ氏の新会社、20億ドル調達で評価額120億ドルに

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元OpenAI CTOのミラ・ムラティ氏率いるThinking Machines Labは、a16zが主導するラウンドで20億ドルを調達したと発表した。評価額は120億ドルに達し、今後数か月以内にオープンソース要素を含む初のマルチモーダルAI製品を公開する予定だ。

元OpenAIのCTOミラ・ムラティ氏の新会社、20億ドル調達で評価額120億ドルに
画像:techcrunch.com

今のシリコンバレーで最も資金を集めやすい看板といえば、OpenAIの元幹部による起業でしょう。公開されたプロダクトやデモがまだ何もない状態であっても、投資家たちは巨額の小切手を惜しみなく差し出しています。

元OpenAI最高技術責任者(CTO)のミラ・ムラティ氏が率いる新興企業「Thinking Machines Lab」は、20億ドルの資金調達を実施したと発表しました。本ラウンドは大手ベンチャーキャピタルのa16zが主導し、NVIDIA、AMD、Cisco、Accel、ServiceNow、さらに金融大手のJane Streetなどが参加しています。

今回の調達により、同社の評価額は一気に120億ドルに達しました。今年2月に静かに設立されてから1年も経たないうちに、プロダクト未発表のまま100億ドル企業の仲間入りを果たした形です。

数か月以内にオープンソース要素を含む初製品を公開へ

集めた巨額の資金で、Thinking Machines Labは何を作ろうとしているのでしょうか。

ムラティ氏の説明によると、同社は「協調型汎用知能」の実現を目指しています。単なる一問一答のチャットボットにとどまらず、人間が自然に行う対話や視覚情報、そして複雑で試行錯誤を伴う共同作業のプロセスに寄り添うマルチモーダルAIを開発しているといいます。

注目すべきはリリースの時期と提供形態です。ムラティ氏は、今後数か月以内に初の製品を披露すると明言しました。さらにその製品には、研究者やスタートアップが独自のカスタムモデルを構築できるようにするための重要なオープンソース要素が含まれる予定です。

最先端AIの多くがブラックボックス化するなか、研究コミュニティ向けに知見や科学的成果を積極的に共有する姿勢も強調されています。

潜行モードの裏にある堅実なビジネスモデル

オープン性や基礎研究への貢献を打ち出す一方で、同社のビジネス戦略は極めて現実的です。

米メディアThe Informationの報道によると、Thinking Machines Labは企業向けに特化したカスタムAIモデルを開発し、企業の利益拡大を直接支援する計画を進めています。

開発者にはオープンソースで基盤やツールを提供して支持を集めつつ、大企業には高付加価値なカスタムモデルを提供して収益を上げるという二段構えの戦略です。汎用モデルの推論コストが高止まりする中、このアプローチは非常に手堅いと言えます。

現在同社は、理論だけでなく手を動かして実用的なツールを生み出せる優秀な人材の採用を急速に進めています。

なぜ重要か

私たちは、この発表がAI業界に大きなインパクトを与えると考えています。

まず開発者や研究者にとって、元OpenAIのトップエンジニアたちが手がけるマルチモーダル技術の一部がオープンソースとして手に入る可能性は朗報です。現在、高精度なマルチモーダルモデルの多くは大手テック企業に独占されており、自社用にカスタマイズできる選択肢は限られていました。実用的なツールがコミュニティに開放されれば、関連スタートアップの開発スピードが一気に加速する可能性があります。

業界全体で見れば、OpenAI出身者たちによる覇権争いが決定的な段階に入ったことを意味します。サム・アルトマン氏率いるOpenAI、イリヤ・サツケヴァー氏のSSI、そしてムラティ氏のThinking Machines Labと、それぞれが独自のビジョンを掲げて数十億ドル規模の資金を動かしています。NVIDIAやAMDが各社に分散出資している点からも、覇権の行方がまだ誰にも読めていないことが分かります。

とはいえ、120億ドルという評価額は極めて重い期待の表れです。数か月後に登場する初プロダクトが期待外れであれば、市場の失望もまた大きなものになるでしょう。単なる対話型ラッパーにとどまらない、真に革新的な協調作業の体験を示せるかどうかが最初の試金石となります。

情報源 (1)

  1. [1]
    @miramurati(新しいタブで開きます)原文x.com

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