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業界動向

Mira Murati氏が新組織「Thinking Machines Lab」を設立

公開 拡散指数 55

Mira Murati氏が科学者やエンジニアらと共に「Thinking Machines Lab」の立ち上げを発表した。ユーザーのニーズに合わせたAIの適応、高性能モデルのための強固な基盤開発、そしてAIへの理解と改善を促すオープンサイエンス文化の推進を掲げる。

Mira Murati氏が新組織「Thinking Machines Lab」を設立
画像:theverge.com

昨秋に突如としてOpenAIを去った元最高技術責任者(CTO)のMira Murati氏が、沈黙を破って新たなAIスタートアップを立ち上げました。

新会社の名称は「Thinking Machines Lab」です。プロダクトの全貌はまだ明かされていないものの、AIシステムをより広く理解され、個別のニーズに合わせてカスタマイズ可能で、高い汎用能力を持つものにすることを目指すと発表しました。

OpenAI中枢からの人材流出

Murati氏が立ち上げた新チームには、AI業界のトップタレントがすでに集結しています。

OpenAIの共同創業者であるJohn Schulman氏がリサーチ部門のトップに就任しました。米The Vergeの報道によると、Schulman氏はOpenAI本社のすぐ近くで研究者らと面談を重ね、チーム作りを進めていたとされています。

さらに、OpenAIの元幹部であるBarrett Zoph氏がCTOに就任し、同社の特別プロジェクト部門を率いていたJonathan Lachman氏も合流しました。OpenAIをはじめ、Character.AIやGoogle DeepMindなどから、すでに約10名の一流研究者やエンジニアが引き抜かれています。

完全自律型ではなく、人と協調するAIへ

フロンティアAI各社が完全自律型のエージェントや汎用人工知能の開発を急ぐなか、Thinking Machines Labが打ち出す方針は一線を画しています。

同社が報道機関向けに共有したプレスリリースによると、目指しているのは人間を完全に置き換える自律システムではなく、人間がAIとともに働くことを支援する製品です。誰もが自身の目標に合わせてAIを活用できるツールの提供を掲げています。

また、技術研究の成果やコードを定期的に公開することも約束しました。大手ラボが囲い込みを進めるなかで、オープンサイエンスの文化を推進する姿勢を鮮明にしています。

なぜ重要か

開発者や企業にとって、ブラックボックス化が進む最先端AIの領域で透明性とカスタマイズ性を掲げるチームの登場は朗報です。現行の大手商用モデルでは社内用途に応じた柔軟な調整が難しいケースが多く、同社が有益なコードや研究をオープンに提供してくれれば、現場での実用化のハードルが大きく下がります。

業界全体にとっても、OpenAI出身者による新勢力の台頭は勢力図を塗り替える可能性があります。かつてAnthropicが生まれたように、中核メンバーが立ち上げた競合は常に強大な脅威となってきました。

人間とAIの協調に焦点を当て、オープンサイエンスを前面に出すアプローチは、現在の市場の隙間を的確に突いていると私たちは考えます。一方で、自社で基盤モデルを追求しながら研究をオープンにし続けるには膨大な計算資源と資金が必要です。巨大テック企業による資本戦が過熱するなかで、この透明性の高い方針をどこまで持続できるかが最大の試練になりそうです。

情報源 (2)

  1. [1]
    @miramurati(新しいタブで開きます)原文twitter.com
  2. [2]
    theverge.com(新しいタブで開きます)報道theverge.com

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