Midjourney、Web版を全ユーザーに開放 25枚の無料枠も復活
画像生成AIのMidjourneyはWeb版を一般公開し、全ユーザーに開放したと発表した。これまでDiscord経由やヘビーユーザーに限定されていたが、GoogleまたはDiscordアカウントでログインすれば誰でも25枚まで無料で画像生成できる。無料枠の終了後は月額10ドルからの有料プランが必要となる。

世界最高峰の画像生成AIを使うために、ゲーマー向けチャットアプリ「Discord」のアカウントを作り、高速で流れる公開サーバーでスラッシュコマンドを打ち込む必要はもうありません。
MidjourneyのCEOであるDavid Holz氏は8月21日、これまで有料会員向けなどに限定されていたWebブラウザ版を、すべてのユーザーに向けて一般開放したとDiscord上で発表しました。Discordアカウントだけでなく、Googleアカウントを使った登録にも対応しています。
さらに、かつて悪用対策などで停止されていた無料トライアルも一時的に再開されました。すべてのユーザーに25枚分の画像生成枠が無償で提供されます。
コマンド操作から直感的なWeb編集へ
2022年に登場したMidjourneyは、Discord botとしてサービスを展開し、熱狂的なコミュニティを形成してきました。しかし、独特な操作体系やプロンプト設定は、一般のクリエイターにとって小さくない参入障壁となっていました。
同社は昨年、Discordと同等の機能を持つWeb版を開発しましたが、当初はDiscord上で1万枚以上の画像を生成したヘビーユーザーだけに利用が制限されていました。今回のアップデートにより、その制限が完全に撤廃された形です。
この開放に先立ち、Midjourneyは8月中旬にWeb向けのエディタ機能を大幅に刷新していました。
従来のWeb版はツールが複数のメニュー階層に散らばっており、決して使いやすいとは言えませんでした。新設された統合Webエディタでは操作系が集約され、キャンバスの拡張や自動塗りつぶし、新しい要素の追加、既存部分の修正といった作業をスムーズに行えるようになっています。
なお、25枚の無料枠を使い切った後は有料プランへの加入が必要です。月額10ドルのBasicプラン(月3.3時間のGPU時間、同時生成3枚)から、月額120ドルのMegaプラン(月60時間の高速GPU時間、無制限の低速モード、同時生成15枚)までが用意されています。
なぜ重要か
私たちは、このWeb版の一般開放こそがMidjourneyを「ギークの道具」から「本格的なデザインツール」へと脱皮させる決定打になると考えています。
ユーザーにとっての恩恵は明快です。Discordの混雑したチャンネルに悩まされることなく、ブラウザ上で直感的にプロンプトを入力し、キャンバス拡張などの編集を行えます。25枚という無料枠は決して多くありませんが、進化したWebエディタの手触りと描画品質を確かめるには十分であり、今すぐ試す価値があります。
業界全体を見渡せば、この動きは競合サービスへの対抗策という意味合いが強いと見られます。近年はブラウザから手軽に使える生成AIツールが次々と登場しており、モデル自体の画質差も縮まりつつあります。優れた描画力を持っていても、Discord依存のUIのままではライト層をごっそり奪われかねないという危機感があったはずです。
注意すべきは、Midjourney側が無料トライアルの再開を「一時的」と明記している点です。過去にもアクセス集中やボットによる乱用で無料枠を停止した経緯があり、Web版の開放によって負荷が急増した場合、再び無料利用が打ち切られる懸念は残ります。
情報源 (2)
- @midjourney(新しいタブで開きます)原文x.com
- tech.yahoo.com(新しいタブで開きます)報道tech.yahoo.com
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