マイクロソフトが法人向け新Surface発表:Core Ultra 3搭載でオンデバイスAI強化
MicrosoftはIntel Core Ultraシリーズ3を搭載した法人向け「Surface Pro」および「Surface Laptop」を発表しました。会議のリアルタイム文字起こしや端末上での画像生成に対応し、最長23時間の駆動時間を実現。一部構成にはボタン一つで切り替わる覗き見防止スクリーンも搭載されます。

マイクロソフトは、ビジネス向けPCの最新ラインアップとして、Intel Core Ultraシリーズ3プロセッサを搭載した新型「Surface Pro for Business」および「Surface Laptop for Business」を発表し、一部の市場で販売を開始しました。
今回の性能アピールは非常に具体的です。Intel Core Ultra X7を搭載した構成では、AppleのM5搭載MacBook Airと比較してグラフィックス性能が最大35%高く、旧来のSurface Laptop 5と比較すると90%以上高速であるとアピールしています。
物理フィルター不要の内蔵プライバシースクリーン
新モデルは、ハイブリッドワークや出張の多い現場が抱える課題に焦点を当てています。
13.8インチおよび15インチのSurface Laptop for Businessは1949.99ドルから提供されます。最大23時間のバッテリー駆動時間を実現し、触覚フィードバックを備えたハプティックタッチパッドを搭載します。
注目の機能は、13.8インチモデルの一部構成に用意された一体型プライバシースクリーンです。ボタン一つ、あるいは企業のIT管理者による集中制御で覗き見防止フィルターを起動できるため、サードパーティ製フィルムを貼り付ける必要がありません。
携帯性を重視した13インチSurface Laptop for Businessも登場しました。16GBまたは24GBモデルが1499ドルから販売され、年内には8GB構成が1299.99ドルから追加される予定です。Wi-Fi 7に対応し、データ保護のためにSSDを着脱可能な設計になっています。
2in1型の13インチSurface Pro for Businessも1949.99ドルから販売が始まっており、ペン入力や5G通信オプションに対応します。さらに年内には、ローカルAI推論が最大80%高速化するSnapdragon X2搭載モデルの投入も予告されました。
Rust製ドライバとエッジAIの基盤化
セキュリティ面では、オープンソースのProject MuやODP UEFIを採用し、ファームウェアやドライバにRust言語を導入することでメモリ安全性を強化しました。Secured-core PCとしてチップからクラウドまで保護されます。
ローカルNPUを活用し、オフライン環境でもリアルタイムの会議文字起こしや文章作成支援、画像生成、ライブ翻訳が動作します。マイクロソフトは本機をWindows AI APIやFoundryプラットフォームのリファレンスハードウェアと位置づけています。
なぜ重要か
AIツールの活用と機密情報の保護という板挟みに悩む企業にとって、クラウドに依存しすぎないエッジAIとハードウェアレベルのセキュリティ機能は現実的な解決策になります。
M5搭載MacBook Airを直接の比較対象に据えた点からは、Windows陣営としての強い対抗心がうかがえます。ただ、ベース価格が約1950ドルと高価格帯に設定されているため、全社規模での一斉導入にはコストの壁があります。
年内には電力効率とAI処理に強みを持つSnapdragon X2モデルの登場も控えています。グラフィックス性能を最優先するのか、ARMベースの長時間駆動を待つのか、企業のIT調達担当者は見極めを迫られそうです。
情報源 (1)
- blogs.windows.com(新しいタブで開きます)原文blogs.windows.com