本文へスキップ
IFAI

AIツール

マイクロソフト、Clipchampに文字削除で動画をカットできる新機能を追加

公開 拡散指数 36

Microsoftはオンライン動画編集ツール「Clipchamp」に文字起こしベースの編集機能を追加した。タイムラインを手動で探る代わりに、AIが自動生成したテキストを削除するだけで該当する動画シーンをカットできる。まず職場向けアカウントから提供が開始される。

マイクロソフト、Clipchampに文字削除で動画をカットできる新機能を追加
画像:digitalinformationworld.com

ウェビナーや社内ミーティングの録画を編集したことがある人なら、その面倒さはよく知っているはずです。タイムラインを拡大し、言い淀みや沈黙の波形を探しては細かく分割する作業は、決して楽しい時間ではありません。

マイクロソフトは、その手間を文章の削除だけで終わらせようとしています。

同社のオンライン動画編集ツール Clipchamp に、AI が自動生成した文字起こしテキストを編集することで、動画本体もカットできる新機能が追加されました。

文章を消すだけで、動画も切れる

この機能の仕組みは非常に明快です。

Clipchamp で動画を開き、新設された「Transcript」タブを選択すると、動画内の音声を認識してテキストが自動生成されます。

あとは書類を校正するように、不要な脱線トークや長い無音部分の文章を選択して削除キーを押すだけです。裏側でツールが連動し、削除されたテキストに対応する映像と音声が自動的にトリミングされます。

これに伴い、従来の「Captions」タブは Transcript タブに置き換えられましたが、字幕の編集や書き出し機能はメニュー内に引き続き残されています。

まずは仕事用アカウントから提供

今回の機能は、まずマイクロソフトの職場向けアカウントを利用しているユーザー向けに展開が始まっており、個人アカウントへの提供もまもなく行われる予定です。

長時間の会議録画や研修セッション、ポッドキャストなど、会話が主体となる長尺コンテンツを扱うビジネス現場を最優先した形と言えます。

Clipchamp では今年に入り、新しい編集モードや素材のグループ化機能、インターフェースの整理といった改善が順次進められており、日常的な動画編集プラットフォームとしての実用性を着実に高めています。

なぜ重要か

テキスト編集による動画カット自体は Descript など先行するツールが存在しますが、これが Clipchamp のような標準的な Web ツールに組み込まれたことの意味は小さくありません。

専任の動画クリエイターではない一般の会社員が、専用ソフトをわざわざ契約して習得するのはハードルが高いものです。ブラウザ上で仕事用アカウントからそのまま使え、メールを推敲する感覚で 1 時間の会議録画を要約動画に仕上げられる価値は非常に大きいと言えます。

本格的な映像制作ソフトと張り合うのではなく、オフィスワークにおける「動画の体裁整え作業」を効率化する方向に特化した点は、非常に理にかなった判断だと考えられます。

ただし、この仕組みは音声認識の精度と話者の話し方に強く依存します。複数人が同時に喋って被ってしまったり、専門用語の認識がズレたりした場合は、カットの継ぎ目が不自然になりやすく、最終的にはタイムライン上での手作業による微調整が必要になる可能性もあります。それでも、長大な録画から無駄話を削ぎ落とす初期作業としては、十分すぎるほどの時短につながるはずです。

情報源 (1)

  1. [1]
    digitalinformationworld.com(新しいタブで開きます)原文digitalinformationworld.com

毎日のAIピックアップ