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マイクロソフトが「AIリュック」の特許を出願:周囲を認識して道案内や価格比較

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報道によると、Microsoft が AI 搭載スマートバックパックの特許を公開しました。カメラやマイクで周囲の環境を認識し、スキーのルート案内やポスターからの予定登録などを音声で行えます。ただし特許段階であり、製品化されるかは未定です。

マイクロソフトが「AIリュック」の特許を出願:周囲を認識して道案内や価格比較
画像:windowscentral.com

スマートウォッチやスマートグラスにAIを詰め込む競争が続くなか、マイクロソフトが目を付けたのは普段背負っているリュックサックでした。

8月30日の海外メディアの報道によると、Microsoftが2023年5月に出願し、8月24日に米国特許商標庁で公開された特許から、AIを搭載したスマートバックパックの構想が明らかになりました。

周囲を見て聞いて判断するリュック

特許資料によると、このリュックにはカメラやマイク、スピーカー、プロセッサ、ストレージ、通信機能が詰め込まれています。

処理は6つのステップで進みます。ユーザーがあいまいな音声で話しかけると、リュックがセンサーで周囲の環境をスキャンします。音声と視覚情報をまとめてAIエンジンに送信し、自然言語処理と音声認識によって指示内容を把握したうえで、スピーカー経由で回答したりタスクを実行したりします。

特許内では具体的な利用シーンも描かれています。スキー場で「こっちの方向に滑っても大丈夫?」と尋ねると、カメラがコースを認識してコース外に出ていないかを即座に教えてくれます。

街中でコンサートのポスターを見かけた際は、リュックに頼むだけでカレンダーに公演予定を登録できます。スーパーで商品を前にして、現在の価格だけでなく1〜2週間前の価格や他店舗との価格差を調べてもらうことも想定されています。

これまでもTargusがAppleのFind My機能を組み込んだ150ドルのバックパックを出したり、Intelが2021年に視覚障害者向けのナビゲーション用AIリュックを開発したりした例はありました。しかし、環境全体を文脈として理解する汎用アシスタントという発想は、一歩先を行っています。

なぜ重要か

一般ユーザーがこのリュックをすぐに買える日は来ないでしょう。大手IT企業が申請する特許の大半は実用化されずに終わりますし、常時カメラを回して歩くリュックはプライバシーや重量、バッテリー消費の面でハードルが高すぎます。むしろ、米軍向けARヘルメット「IVAS」や産業現場の作業支援ツールなど、両手が塞がった状態で視覚的なサポートを必要とする領域に応用される可能性のほうが現実的です。

それでもこの特許が注目に値するのは、ウェアラブル機器の弱点に対する別解を示しているからです。スマートグラスは小型軽量化とバッテリー持続時間の両立に苦戦し、時計にはカメラがありません。リュックなら大型バッテリーや排熱機構、高性能センサーを積むスペースが十分にあります。

Microsoftの狙いは鞄を作ることではなく、マルチモーダルAIが現実世界を認識するためのインターフェースを押さえておくことにあると見ています。少し突飛に見えるアイデアですが、AIが活躍するハードウェアの形はまだ一つに決まっていないことを示す面白い試みです。

情報源 (2)

  1. [1]
    windowscentral.com(新しいタブで開きます)原文windowscentral.com
  2. [2]
    mspoweruser.com(新しいタブで開きます)報道mspoweruser.com

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