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画像・動画生成

Meta、画像生成モデル「Muse Image」提供開始 Meta AIで写真の部分修正も可能に

公開 拡散指数 53

Metaは画像生成モデル「Muse Image」を発表し、Meta AIに統合した。日常会話のようなプロンプトで画像を生成・編集できるほか、写真上をマークアップして特定箇所だけを直接修正できる。日常的な利用は無料で提供されるが、公開Instagramアカウントを参照する機能はユーザーの反発を受けて廃止された。

Meta、画像生成モデル「Muse Image」提供開始 Meta AIで写真の部分修正も可能に
画像:about.fb.com

Metaが同社のAI研究組織「Meta Superintelligence Labs」が開発した初の画像生成モデル「Muse Image」を発表しました。社内コードネーム「Mango」と呼ばれていたモデルで、Meta AIをはじめInstagramストーリーズやWhatsAppで順次利用可能になっています。

しかし、目玉機能の一つとして投入された機能がユーザーの反発を招き、わずか3日後に緊急撤回されるという波乱の船出となりました。

部屋の模様替えから直接手書き指示まで

Muse Imageは、単にゼロからイラストを描くだけのモデルではありません。日常の写真を使った加工や実用的な編集に重点が置かれています。

手持ちの写真をクレイアニメ風や16ビットのレトロゲーム風に変身させたり、昔の家族写真を復元したり、写真に写り込んだ通行人をきれいに消去したりできます。さらに画像内の文字描画も強化されており、読めるテキストが入ったインフォグラフィックや機能するQRコードの生成も可能です。

実用面で面白いのが、部屋の再コーディネート機能です。自分の部屋の写真を撮って指示を出すと、WebやFacebook Marketplaceに出品されている実在の中古家具などを配置して模様替えのシミュレーションができます。

画像生成時には既存のMuse Sparkと連携し、レイアウトの計画やリアルタイムなWeb情報の参照など、裏で複数の推論ステップを実行します。修正したいときは画像上に直接丸を描いたりメモを書き込んだりするだけで、Meta AIが文脈を理解してその部分だけを変更してくれます。

公開写真の「勝手なAI利用」に批判殺到、3日で撤回

問題視されたのは、Instagramの公開アカウントを使った生成機能でした。

発表当初、Meta AIで画像を生成する際に公開アカウントをメンション(@アカウント名)すると、そのユーザーが投稿している写真をプロンプトの参照元として勝手にとり込み、新しいAI画像を生成できる仕様になっていました。

さらに利用規約では、自分の写真が誰かのAI生成に使われても通知は一切届かず、拒否するには設定画面の奥深くからオプトアウトしなければならない設計になっていました。

これに対し「明示的な同意なしに実在のユーザーをAI画像に巻き込むのはプライバシーの地雷だ」といった批判がXなどで噴出しました。過去のケンブリッジ・アナリティカ問題や2021年の顔認識機能停止などを引き合いに出され、規制リスクや不信感が一気に再燃しました。

批判を受けたMetaは7月10日、公式ブログを更新し、「期待に沿えない機能だった」としてメンションによる写真参照機能を完全に廃止しました。

なぜ重要か

一般ユーザーやクリエイターにとって、Muse Imageの実用性は十分に試す価値があります。特に画像の上にペンで丸をつけて部分修正するUIや、部屋の写真にMarketplaceの家具をはめ込む機能は、プロンプトを工夫しなくても直感的に使えます。

しかし、今回の騒動はプラットフォーム側の驕りを浮き彫りにしたと私たちは考えます。MetaはAdobe FireflyやMidjourneyに対抗するため、自社が握る最大の資産である「膨大なユーザーの個人写真」を強引に武器化しようとしました。しかし、公開投稿だからといって他人にAIで改変されてよいはずがなく、オプトアウト前提のアプローチはあまりにも配慮を欠いていました。

3日で撤回した迅速な判断は評価できますが、今後の消費者向けAIにおいて、個人データの境界線や同意の取り方を誤れば、技術がどれほど優れていても即座に信頼を失うという教訓を残しました。

情報源 (2)

  1. [1]
    about.fb.com(新しいタブで開きます)原文about.fb.com
  2. [2]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com

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