本文へスキップ
IFAI

業界動向

マーク・ウォールバーグがAIクローンに前向き姿勢、死後の映画出演も歓迎

公開 拡散指数 35

俳優のマーク・ウォールバーグがTechCrunch Disruptで登壇し、映画制作における適切なAI活用を支持した。新作映画でのスタジアム描写強化にAIを利用する意向を示したほか、自身のAI分身を作成し、将来子どもたちに管理を任せて映画出演を続ける構想にも前向きな姿勢を見せた。

画像:techcrunch.com

ハリウッドでAIを巡る議論が冷めやらぬ中、俳優でプロデューサーのマーク・ウォールバーグ氏は、自身のデジタルクローンを活用することに対して前向きな姿勢を見せました。

TechCrunch Disruptの壇上に登壇した同氏は、映画制作におけるAIの立ち位置について語り、適切な使われ方をする限り業界に貢献できるツールだと話しました。

背景のスタジアム生成には歓迎、脚本生成には反対

ウォールバーグ氏は、自身が主演を務める野球選手ピート・ローズ氏の伝記映画で、スタジアムの背景描写などにAIを活用することを検討していると明かしました。

ただし、同氏はChatGPTにプロンプトを入れて脚本を出力させたり、生身の俳優を使わずに映画を撮ったりすることには反対の姿勢を示しています。技術はあくまで制作を補強するものであり、人間による物語制作が中心にあるべきだと強調しました。

『ジュラシック・パーク』や自身が出演した『パーフェクト ストーム』の大波などを振り返り、かつては画期的だったCG表現が日常化したいま、エフェクト主導の映画よりも真のストーリーテリングこそが重要だと語りました。

「死後も子どもたちがAI肖像を管理してくれたら面白い」

大手エージェントCAAが運営する、俳優の容姿や声をスキャンしてAIアバターを作成する施設「CAA Vault」について問われると、同氏はまだ利用したことはないものの、興味はあると答えました。

もし将来的にそうした技術が定着するなら、自身の子どもや孫が肖像権を管理し、良質な映画に出演させ続けるのも悪くないという考えです。

さらに、アニメシリーズ『テッド』についても、自身が出演できなくなったり亡くなったりした後でも、ファンが見たいと望むならAI版で何十年も続きが作られることに抵抗はないと語りました。

なぜ重要か

ウォールバーグ氏の発言は、ハリウッドのトップスターやプロデューサー視点での「現実的なAI受容」を象徴しています。

大作映画の背景エフェクトにAIを導入して制作コストを抑えつつ、自身のデジタル肖像権を次世代へ引き継ぐ遺産として捉える発想は、投資家でもある同氏らしい合理的な見方と言えます。ファンが求めるコンテンツを永続的に供給できる点では、知的財産の活用として理にかなっています。

一方で、この考え方はトップスターだからこそ成り立つ特権でもあります。自らの意思で肖像権を管理できる大物俳優がいる反面、端役やエキストラの俳優にとっては、一度デジタルスキャンされたデータによって現場の仕事そのものを奪われかねない懸念が残ります。AIがコスト削減ツールから俳優の代替へとどこで線引きされるのか、業界内の温度差は依然として埋まっていません。

情報源 (1)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

毎日のAIピックアップ