Kling AIが賞金総額4.2万ドルの動画コンテスト開催、入選作はカンヌや東京で上映へ
快手傘下の動画生成AI「Kling AI」が短編作品コンテストの募集を開始した。賞金総額は4.2万ドルで、入選作にはクレジット付与のほか、カンヌのMIPCOMや東京国際映画祭での上映機会が提供される。応募締め切りは10月6日。

短編映画を作るには、機材の手配や予算の工面、スタッフ集めに追われるのが常でした。
しかし、動画生成AIの進化によって状況は変わりつつあります。中国KuaiShou(快手)が手がける動画・画像生成AIツール「Kling AI」は、賞金総額4万2000ドルを用意した短編コンペ「NextGen Creative Contest」の作品募集を開始しました。
現金と国際映画祭での上映機会を提供
応募の締め切りは2025年10月6日と設定されています。
賞金の内訳は、グランプリ(1名)に1万5000ドル、審査員賞(2名)に各1万ドル、入選(7名)に各1000ドルが授与されます。
さらに受賞者全員で合計125万Kling AIクレジットが分配されます。計算資源を大量に消費するクリエイターにとって、このクレジットは制作費そのものと言えます。
大きな注目を集めているのが上映の機会です。受賞作品は、フランスのカンヌで開催される国際映像コンテンツ見本市「MIPCOM CANNES」や、東京国際映画祭などの国際的な舞台で上映される予定です。あわせて世界の大手メディアでの露出や、業界関係者へのアプローチ機会も提供されます。
なぜ重要か
個人で映像制作を行うクリエイターやCGアーティストにとって、今すぐ挑戦する価値がある機会と言えます。SNSに投稿して終わることが多かったAI作品が、東京国際映画祭やカンヌの舞台に正式に届くルートはこれまでほとんどありませんでした。
プラットフォーム間の競争という観点でも、KuaiShouのアプローチは巧妙です。RunwayやLumaなど競合各社が性能競争を繰り広げる中、ツール自体のスペックだけでなく「これでどんな映画が作れるか」というユースケースの提示が勝負の分かれ目になっています。
わずか4万2000ドルの賞金プールで、世界中のトップクリエイターに自社ツールを限界まで使い倒してもらい、最高のプロモーション素材を集める狙いが見て取れます。
一方で、10月6日締め切りという短期間のスケジュールには懸念もあります。時間が足りないことで、しっかりしたストーリーを持つ作品よりも、単に綺麗な映像をつなぎ合わせただけのデモ動画が集まる恐れがあり、AIが本物の物語を紡げるのかという課題を払拭できるかが問われそうです。
情報源 (2)
- app.klingai.com(新しいタブで開きます)原文app.klingai.com
- thehdpost.com(新しいタブで開きます)報道thehdpost.com