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Jasper、マーケティング特化のAIナレッジ層「Brand IQ」「Marketing IQ」を発表

公開 拡散指数 32

JasperはWeb Summitにて、マーケティング向けAIナレッジ層「Brand IQ」および「Marketing IQ」を発表した。企業のブランド指針をモデルに直接組み込み、テキストと画像の両面でブランドの一貫性を自動維持できるほか、検索向け最適化などの実務知見も内蔵している。

生成AIを使ってマーケティングの文章や画像を作ろうとすると、最大の壁になるのは品質そのものよりも「自社のブランド規定に合っているか」の確認作業です。

トーン&マナーが微妙にずれていたり、ビジュアルの配色や世界観が崩れていたりと、結局人間が何時間もかけて手直しする羽目になります。

Web Summitにおいて、マーケティング特化型AIプラットフォームのJasperは、この課題を解決するための新技術を発表しました。マーケティング専用のAIナレッジ&コンテキスト層として機能する「Brand IQ」と「Marketing IQ」です。

39種類のLLMにブランドの監視役を配置する

Jasperは特定のモデルに依存しないモデルアグノスティックな戦略をとっており、現在顧客向けに39種類ものLLMを用途に応じて使い分けています。

新機能のBrand IQは、テキストだけでなく画像生成においても自動でブランド規定を遵守させる、業界初を謳う管理レイヤーです。

ノーコードのUIやAPI経由で企業のブランドブックやビジュアルガイドラインを登録しておくと、AIが生成を行う際にそのルールを自動的に適用します。

すでに世界的な小売企業が数千枚の製品画像で一貫性を保つために導入しているほか、大手メディア・エンタメ企業が複数の作品ブランドにまたがる広告展開で活用し、チェック工数を数百時間削減したと報告されています。

マーケティングの実務知見をモデルに直結

もう一方のMarketing IQは、LLMの上に重なるマーケティング専門のインテリジェンス層です。

テキストだけでなく、動画や画像、PowerPointスライドなどのマルチメディア資料を文脈知識として読み込ませることができます。

さらに、ブログ記事なら検索エンジン最適化、メルマガなら開封率の向上といった、マーケティングの成功パターンをあらかじめモデルの挙動に組み込んでいます。これにより、担当者が複雑なプロンプトを作成する手間が省けます。

Jasperの法人売上は前年比で倍増しており、フォーチュン500企業の約20パーセントにあたるUlta BeautyやPrudential、Wayfairなどを含む850社以上の大企業が導入しています。

なぜ重要か

マーケティングの実務者にとって、生成AI導入の真のハードルはプロンプトの工夫ではなくコンプライアンスとブランドの一貫性でした。テキストと画像の両方でブランドブックに沿った出力を縛れるなら、現場の承認フローを劇的に短縮できるため、特に大量のクリエイティブを回すECやB2C企業にとっては今すぐ検証する価値があります。

業界の視点で見ると、Jasperの立ち回りは非常に現実的です。基盤モデルそのものの開発競争から距離を置き、39もの外部モデルを束ねながら、その上に独自の業務知識とガバナンス層を構築しています。汎用モデルを提供する巨大テック企業が簡単に真似しにくい企業向けの実務レイヤーを固めた格好です。

ただし、厳格なブランドルールを機械的に適用しすぎると、無難で退屈なアウトプットばかりになるリスクも孕んでいます。特に画像生成において、ブランドの厳密なルールを守りながら魅力的なクリエイティブを両立できるのか、Jasperの実行力が問われるのはこれからだと考えられます。

情報源 (1)

  1. [1]
    martechseries.com(新しいタブで開きます)原文martechseries.com

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