本文へスキップ
IFAI

AIツール

AIアシスタント「Instinct」、グループチャットに対応 未登録の友人と共同計画が可能に

公開 拡散指数 52

Instinct AI はグループチャット対応を発表した。旅行計画や割り勘、配車調整を 1 つのスレッドでまとめられ、相手が Instinct を使っていなくても参加できる。グループ専用 AI と個人アカウントの権限は厳格に分離され、新メンバー参加時は情報共有が一時保留される。現在は早期アクセス向けに提供中。

AIアシスタント「Instinct」、グループチャットに対応 未登録の友人と共同計画が可能に
画像:techcrunch.com

友人との旅行計画は、日程調整やチケットの手配、費用の精算など、誰か一人が幹事として面倒な調整を背負い込みがちです。

評価額100億ドルに達したAIエージェント企業のInstinctは10月5日、グループチャットにAIエージェントを追加できる新機能を発表しました。まずは早期アクセスユーザー向けに提供され、グループ内にInstinct専用のエージェントが参加して全員の調整役を務めます。Instinctのアカウントを持っていない友人が混ざっていても問題なく利用できます。

友人同士の面倒な調整をAIが一括代行

創業者のNoah Shinn氏によると、このグループ向けInstinctは日常の細々とした調整を得意としています。

週末の旅行計画では全員の空き時間や到着時刻をすり合わせ、ルームシェアの当番管理や相乗りのスケジュール決めも自動で行います。誰がどの日に車を出すべきかを、それぞれの予定から割り出すことも可能です。

さらに、チケットの発売と同時に購入して費用を割り勘にし、全員に分配する作業も支援します。感謝祭などのパーティーで持ち寄り料理の分担を管理して買い物リストを注文したり、ファンタジーリーグの順位記録やルール論争の裁定、先発メンバー設定のリマインドまでこなします。

個人データ漏洩を防ぐ「二重エージェント」設計

複数人が集まるグループにAIを入れる際、最大の懸念となるのが個人情報の漏洩です。個人のカレンダーやアカウント情報が意図せずグループ全体に公開されるリスクがあります。

Instinctはこの課題に対し、厳格なアクセス制御を導入しました。グループに参加するAIは独立した存在であり、各ユーザーの個人アカウントへ直接アクセスする権限を持ちません。

個人のInstinctが窓口となり、グループ側と接続する前や情報を共有する前に、必ず本人の許可を確認します。ユーザーはどのグループを信頼するかを選べ、いつでもその信頼を取り消せます。また、グループに新しいメンバーが参加した場合、送信保留中の返信はすべて停止され、人数が増えた状態での共有を本人が承認するまで送信されません。

なぜ重要か

消費者向けAIエージェントの競争は、1対1の対話から複数人の共同作業へと主戦場が移りつつあります。ここ数週間、InstinctとMetaのMuseは通話機能の投入で競り合ってきましたが、Meta AIが既存SNSのチャットで動く一方、Muse単体ではグループチャット機能を持っていません。またOpenAIも共同作業空間であるChatGPT SpacesとDotsを発表したばかりであり、今回の動きは競合を強く意識したものです。

ユーザー視点で極めて実用的なのは、アカウントを持たない友人もそのまま巻き込める点です。幹事役の負担を一気に減らせるだけでなく、使った人がその便利さを目の当たりにするため、自然な口コミによるユーザー獲得策としても巧みです。

技術面では、グループ全体のエージェントと個人のエージェントを明確に切り離した安全設計を評価できます。新メンバーが加わった瞬間に返信を保留する仕組みなどは、チャット特有のプライバシー事故を熟知した現実的なアプローチといえます。

ただし、割り勘やチケット購入など金銭が絡むタスクにおいて、外部サービスとの連携や認証手続きがどの程度スムーズに完了するかは検証が必要です。確認の手間が増えすぎればチャットのテンポが損なわれ、逆に省略しすぎれば誤操作の火種となります。日常の調整ツールとして定着できるかは、このバランスにかかっています。

情報源 (2)

  1. [1]
    x.com(新しいタブで開きます)原文x.com
  2. [2]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com

毎日のAIピックアップ