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新版「Grok-2」が𝕏全ユーザーに無料開放 速度3倍、検索やAurora画像生成も

公開 拡散指数 51

𝕏 上の「Grok-2」新バージョンが全ユーザーへ無料提供され始めた。処理速度が 3 倍に向上し、精度や多言語対応が強化されたほか、Web 検索や出典表示、画像生成モデル「Aurora」も統合。タイムラインに Grok ボタンが追加され、API の新モデル提供と値下げも行われた。

新版「Grok-2」が𝕏全ユーザーに無料開放 速度3倍、検索やAurora画像生成も
画像:x.ai

これまで X 上で Grok を使うには有料プランへの加入が前提でしたが、その壁がついに撤廃されました。

xAI は、改良版となる Grok-2 を X プラットフォームの全一般ユーザー向けに無料で順次展開すると発表しました。ここ数週間にわたりテストされていた新バージョンは、処理速度が従来比で 3 倍に高速化されたほか、回答の正確性や指示追従性、多言語への対応力が大きく底上げされています。なお、有料プランの Premium および Premium+ 会員には、引き続きより高い利用上限と新機能への先行アクセス権が維持されます。

タイムラインに溶け込む検索機能と画像生成

今回のアップデートでは、単なるチャットボットにとどまらず、X のソーシャル体験との一体化が進められています。

まず強化されたのがリアルタイム情報の取得です。Grok は X 上の投稿だけでなく外部のウェブページも同時に参照するウェブ検索に対応し、回答には情報源を確認できる引用リンクが添えられるようになりました。

画像生成には、自社開発の自己回帰型モデルである Aurora が導入されました。実写に近いフォトリアリスティックな描画が可能になり、ユーザーのプロフィール情報を活用して似顔絵や別バージョンの姿を生成する「draw me」機能も提供されています。タイムラインに流れてきた他人の「draw me」投稿から、ボタンひとつで自分のバージョンを作成することも可能です。

さらに、ホームタイムライン上の各投稿に直接「Grok ボタン」が配置されるようになりました。話題のニュースや複雑な議論を見かけた際、投稿から離れることなく即座に関連する背景情報を調べることができます。

開発者向けには、企業向け API に新モデル grok-2-1212 および grok-2-vision-1212 が追加されました。推論効率の向上に伴い、価格は入力 100 万トークンあたり 2 ドル、出力 100 万トークンあたり 10 ドルに引き下げられています。現在 25 ドル分の無料クレジットが付与されており、数週間以内には Aurora による画像生成 API も提供される予定です。

なぜ重要か

今回の完全無料化は、生成 AI 市場における xAI の巧みな巻き返し策だと考えられます。

一般ユーザーにとってのメリットは明確です。X を見ながら疑問に思った出来事やバズの背景を、外部ツールを開くことなくタイムライン上のボタンからワンタップで即座に深掘りできるようになります。「draw me」のようなバイラルを狙った機能も用意されており、AI に詳しくない層でも遊び感覚で試すハードルが大幅に下がりました。

開発者視点でも、100 万入力トークン 2 ドルという設定は、高性能マルチモーダルモデルとしては競争力があります。近いうちに高品質な Aurora 画像生成モデルが API に加われば、OpenAI や他社サービスからの乗り換えを検討する開発者も出てくるはずです。

業界全体を見渡すと、Grok の強みはやはり X という巨大なリアルタイム情報源と直結している点にあります。無料開放によって何億人ものアクティブユーザーが日常的に Grok を使うようになれば、その対話ログやフィードバックは次世代モデルを鍛える貴重なデータ源になります。

一方で、課題も見え隠れします。速度が 3 倍になったとはいえ、全ユーザーへの無料開放によるサーバー負荷の急増に耐え切れるかは未知数です。また、リアルタイム検索が X 上の未検証な投稿に依存しすぎた場合、誤情報や偏った見解を真実のように回答してしまうリスクは常に残るため、引用元の確認は依然としてユーザー自身に委ねられます。

情報源 (1)

  1. [1]
    x.ai(新しいタブで開きます)原文x.ai

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