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グラミー賞がAI利用の新規則発表:受賞対象は「人間の創作者」のみ

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レコーディング・アカデミーは、グラミー賞の対象を人間の創作者に限定する新ルールを定めた。AIが生成したボーカルや楽器を使った楽曲もノミネートは可能だが、人間による実質的な貢献の証明が必須となる。アルゴリズム自体に賞が授与されることはない。

グラミー賞がAI利用の新規則発表:受賞対象は「人間の創作者」のみ
画像:npr.org

AIがボーカルを真似て曲を丸ごと生成できる時代、アルゴリズムは音楽界最高峰のグラミー賞を獲得できるのか。

その答えは「イエスであり、ノーでもある」というのが、主催団体の出した結論です。

グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーは、2024年の第66回授賞式に向けた新規定を発表しました。中核となるルールは極めて明快で、賞を受賞できる資格を持つのは「人間のクリエイター」に限られます。

ボーカルや伴奏はAIでも、作詞作曲は人間が担う

新ルールのもとでも、AI生成要素を含む楽曲が完全に締め出されるわけではありません。作品に対して実在する人間が有意義な創造的貢献をしたと証明できれば、ノミネートの対象となります。

ただし、作品をエントリーできるのも人間だけであり、AI自身を候補者として申請することは認められません。

レコーディング・アカデミーのCEOであるハーヴェイ・メイソン・ジュニア氏は、グラミーの公式メディアで具体的な基準を説明しています。AI生成のボーカルやAIによる伴奏が含まれていても審査対象にはなり得ますが、作詞・作曲を対象とする部門では、大半が人間によって書かれていなければなりません。

この規定改定の背景には、ドレイクやザ・ウィークエンドの声を無断で模倣したAI楽曲がネット上で大ヒットした出来事があります。音楽業界だけでなく、米国著作権局がAI支援作品に関する新指針を出すなど、法制度全体が対応に追われています。

メイソン氏は、AIが音楽産業の未来を確実に形作ると認めた上で、軽視するのではなく境界線と基準を真正面から設けるべきだと語っています。

なぜ重要か

レコーディング・アカデミーのこの判断は、非常に現実的で賢明な落としどころだと考えます。新技術を頑なに拒絶するのではなく、制作ツールとしてのAIを認めつつ、表彰の栄誉は人間の創造性に留め置くという明確な線引きを行いました。

クリエイターにとっては、AIを音源生成やアイデア出しの補助として取り入れても、グラミー賞を目指す上で致命的な足かせにはならないという安心材料になります。コアとなる作詞作曲や意思決定を手放さなければ問題ありません。

一方で、この方針の最大の懸念は「証明の難しさ」にあります。提出された楽曲が本当に「人間によって大半が書かれた」のかどうかを、主催者側がどのような技術的手段で検証するのかはまだ具体化されていません。ツールの高度化に伴い、人間とAIの境界線判定は今後さらに難易度を増すことになりそうです。

情報源 (2)

  1. [1]
    npr.org(新しいタブで開きます)原文npr.org
  2. [2]

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