Google、iOS向け単体「Gemini」アプリをテスト中 音声会話「Live」に対応
GoogleがiOS向けに単体のGeminiアプリを一部地域でテスト中であることが明らかになりました。これまでiPhoneではGoogleアプリ内の機能としてしか使えませんでしたが、独立アプリ化により音声会話機能「Gemini Live」がロック画面からも利用可能になります。現在はフィリピンなど一部地域での限定配信にとどまります。

iPhoneでGoogleのAIを使おうとすると、これまでは検索アプリを開き、その中にあるGeminiタブへわざわざ切り替える必要がありました。Android向けには年頭から単体アプリが提供されていたのに対し、iOSでは二等市民のような扱いが続いていました。
その格差がついに解消されそうです。GoogleがiOS向けに独立したGeminiアプリを準備しており、一部地域で先行テストを開始していることが分かりました。
ロック画面でも会話が続くGemini Liveを搭載
米メディアの報道やRedditの投稿によると、iOS App Storeに「Google Gemini」という単体アプリが登場しました。フィリピンなどの一部ストアからダウンロードが確認されており、米国など非対応の地域では現時点でアクセス制限のメッセージが表示されます。
ストアの更新履歴によると、約1週間前に初期バージョンが公開された後、バージョン1.2024.4330809で音声対話機能「Gemini Live」への対応が追加されました。
これまでのGoogleアプリ内のGeminiはWeb版とほぼ同等で、自然な音声でやり取りできるGemini Liveは使えませんでした。今回の単体アプリでは、ロック画面の状態でもGemini Liveとの会話を継続できる様子がスクリーンショットで確認されています。ライブアクティビティ機能や音声通話用の仕組みを活用してバックグラウンド動作を実現しているとみられます。
なぜ重要か
ユーザーにとって最大の恩恵は、起動の手間が劇的に減ることです。iPhone 15 ProやiPhone 16シリーズ全機種に搭載されているアクションボタンにGeminiを割り当てれば、ハードウェアボタンをワンプッシュするだけでGoogleの最新音声AIを呼び出せるようになります。
今回の展開は、Googleにとって不可欠な一手だったと言えます。競合のChatGPTは早くからiOS向け単体アプリを展開し、iPhoneユーザーの日常的な対話AIのポジションを確保していました。Googleが検索アプリの中にGeminiを閉じ込め続ければ、モバイルでの存在感を失いかねない状況でした。
ただし限界もあります。iOS上である以上、SiriやApple IntelligenceのようにOS深層のデータや他社アプリを自在に操作する権限は得られません。ロック画面やアクションボタンを駆使してどれだけ使い勝手を高めても、構造上は「高性能な外部アプリ」にとどまります。それでもApple独自のAI機能が順次展開にとどまるなか、完成度の高い音声AIを待つiPhoneユーザーにとっては有力な選択肢になりそうです。
情報源 (1)
- androidcentral.com(新しいタブで開きます)原文androidcentral.com
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