GoogleとReplitが提携:Ghostwriterに基盤モデル導入、GitHub Copilotに対抗
火曜日、オンライン開発プラットフォームのReplitはGoogle Cloudとの戦略的提携を発表した。AI支援ツール「Ghostwriter」にGoogleの生成AIモデルを組み込み、コード補完などを強化する。Microsoft傘下のGitHubがCopilot Xを発表した直後の動きで、開発者向けAIの覇権争いが激化している。

チャットボットにコードを書かせる際、エディタとの間を何度も往復してコピー&ペーストした経験は誰にでもあるはずです。プロジェクトの文脈を持たないAIとのやり取りは、どうしても非効率になりがちでした。
Googleはこの課題を解消すべく、強力なパートナーと手を組みました。
2000万人のユーザーを抱えるクラウド開発プラットフォームのReplitは火曜日、Google Cloudとの戦略的パートナーシップを発表しました。Replitの利用者はGoogleのインフラや生成AI基底モデルを活用できるようになり、Google CloudやWorkspaceの開発者もReplitのオンライン共同コード編集機能を利用できるようになります。
この発表は、Microsoft傘下のGitHubがOpenAIのGPT-4を導入した新世代ツール「Copilot X」を発表したわずか1週間後に行われました。開発ツール市場におけるMicrosoftとGoogleの直接対決がいよいよ本格化しています。
ブラウザ完結のエディタにGoogleの頭脳を注入
2016年にサンフランシスコで設立されたReplitは、いわばコーディング版のGoogle Docsとして知られています。ソフトウェアのダウンロードや環境構築は不要で、ブラウザから50以上の言語で即座にアプリを構築・実行できるのが特徴です。
今回の提携により、ReplitのAI機能「Ghostwriter」にGoogleの大規模言語モデルが組み込まれます。これにより、コードの補完や生成、質問への即時回答が可能になります。同社によると、Ghostwriterユーザーが書くコードの30パーセント以上は、すでにAIによって生成されているといいます。
Replitの最高経営責任者であるAmjad Masad氏は、10億人のソフトウェアクリエイターを支援するという目標を掲げています。同氏は、AIによって非エンジニアが開発者になり、既存のエンジニアの生産性が大幅に引き上げられる未来を見据えています。独立したチャットボットとは異なり、開発環境そのものにAIが組み込まれることで、自然言語による簡単な指示だけで数分でWebサイトを立ち上げられる環境が整いつつあります。
なぜ重要か
開発者や学習者にとって、最大の恩恵は環境構築という最初の壁が完全になくなる点にあります。ブラウザさえあればスマホからでもコードを書き、Googleのモデルによる支援を受けながら即座にコンテナで実行できます。プロトタイプを素早く作りたい個人開発者や、チームでリアルタイムに共同作業を行いたい層にとっては、今すぐ試す価値が十分にあります。
業界全体を見渡すと、これはMicrosoftのGitHub Copilotに対するGoogleの最も直接的な対抗策です。MicrosoftがGitHubとOpenAIのタッグで先行する中、Googleは独自の開発プラットフォームを一から育てるのではなく、既に2000万人の熱心なコミュニティを持つReplitと組む道を選びました。
この戦略は賢明に見える一方で、課題もあります。MicrosoftはVS CodeやGitHubという自社エコシステム内に緊密にAIを統合していますが、GoogleとReplitは別々の企業による協業です。モデルの推論速度やエディタとの連携の滑らかさにおいて、Copilot Xと遜色のないユーザー体験を継続して提供できるかどうかが成否の分かれ目になりそうです。
情報源 (1)
- venturebeat.com(新しいタブで開きます)原文venturebeat.com