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業界動向

Google、新規コードの25%超をAIが生成:人間がレビューし採用

公開 拡散指数 55

Google のスンダー・ピチャイ CEO は 2024 年第 3 四半期の決算説明会で、社内の新規コードの 25% 以上を AI が生成し、エンジニアがレビューして採用していると明かした。AI が外部向け機能だけでなく、社内の開発基盤そのものに定着していることを示している。

Google、新規コードの25%超をAIが生成:人間がレビューし採用
画像:theverge.com

Google社内で生まれる新しいコードのうち、すでに4分の1以上がAIによって生成されていることが分かりました。同社のスンダー・ピチャイCEOが、2024年第3四半期の決算説明会で明らかにしました。

生成されたコードはそのまま使われるのではなく、人間のエンジニアがレビューして承認する運用をとっています。ピチャイ氏は、AIの活用が生産性と効率の向上につながり、エンジニアがより多くの仕事をより速く進める助けになっていると説明しています。

25年分の社内知見を学んだ「Goose」

こうした急激な自動化の背景には、社内専用ツールの存在があります。米Business Insiderが2月に報じたところによると、Googleは製品開発やコーディングを支援する社内AIモデル「Goose」を導入していました。

流出した社内文書によれば、GooseはGoogleが蓄積してきた25年分のエンジニアリング知見をもとに訓練されています。一般的な市販ツールではなく、社内の作法に最適化されたモデルがあるからこそ、短期間でこれだけの比率に達したと考えられます。

一方で、従業員の間では複雑な空気も漂っています。経営陣はこれまでAIが即座に従業員の仕事を奪うわけではないと説明してきましたが、25%超という数字を前に、自らの仕事を自動化しているのではないかと不安を抱く声も出ています。

クラウド利益は急伸、ただし解体論も浮上

AIは業績面でも大きな牽引役となっています。Alphabetの同期売上高は前年同期比で拡大し、883億ドルに達しました。検索などを含むGoogle Servicesは前年同期比13%増の765億ドルを記録しています。

特に伸びが著しいのが、AIインフラを提供するGoogle Cloudです。売上高は35%増の114億ドルとなり、営業利益は前年同期の2億7000万ドルから19億5000万ドルへと急拡大しました。また、YouTubeの過去4四半期の広告およびサブスクリプション売上は初めて500億ドルを突破しました。

ただし先行きには暗雲も立ち込めています。8月に米連邦地裁がGoogleの検索・広告市場での独占を認定したことを受け、米司法省の救済措置案には企業分割の選択肢まで含まれており、法的な緊張が高まっています。

なぜ重要か

Googleが公表した「新コードの25%超がAI製」という実績は、ソフトウェア開発の世界において象徴的な節目だと私たちは考えています。

ソフトウェア開発者にとって、AIコーディングアシスタントの導入はもはや試すか迷う段階を過ぎ、必須のインフラになりつつあります。世界最高峰の品質基準を持つGoogleの基幹コードベースで実用化されている以上、手作業だけですべてを書くスタイルはスピード面で不利になる一方です。

業界全体から見れば、自社の25年分の資産を使って社内特化型モデル(Goose)を仕立て上げたGoogleの戦略は極めて巧妙です。汎用の外部モデルをただ配るのではなく、社内ルールや独自ライブラリを叩き込んだモデルを用意したことが、現場での高い定着率につながっています。

一方で懸念もあります。人間の役割が「ゼロからコードを書く開発者」から「AIのコードをチェックするレビュアー」へシフトすることで、注意力の低下による潜在的なバグの見落としが起きやすくなる恐れがあります。また、若手エンジニアが泥臭くデバッグしながら基礎力を養う機会が削られることで、中長期的に組織全体の技術力が空洞化しないか注視する必要があります。

情報源 (2)

  1. [1]
    theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com
  2. [2]
    businessinsider.com(新しいタブで開きます)報道businessinsider.com

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