本文へスキップ
IFAI

AIツール

Google、Google マップに生成AI検索を導入 会話形式で好みの場所を提案

公開 拡散指数 33

米GoogleはGoogle マップに生成AIを活用した新機能を導入すると発表した。LLMが2億5000万以上の場所と3億人以上の投稿者による情報を分析し、自然な質問に合わせて店やスポットを提案する。まずは米国のローカルガイド向けに提供し、順次対象を広げる。

Google、Google マップに生成AI検索を導入 会話形式で好みの場所を提案
画像:theverge.com

Google は、ナビゲーションアプリの定番である Google マップに生成 AI を導入する実験を開始しました。大規模言語モデル(LLM)を活用し、行きたい場所を会話感覚で見つけられるようにする試みです。

Google は長年にわたり、Google マップを単なる道案内アプリから、新しい場所を発見するための探索ツールへと進化させようとしてきました。今回の生成 AI の導入は、その流れを一段と加速させる動きと言えます。

2億5000万以上のスポットと3億人の知見を分析

これまでの検索バーにキーワードを打ち込む方法とは異なり、新機能では曖昧なニュアンスや気分に合わせてリクエストを投げることができます。

この機能では、Google マップに登録されている 2 億 5000 万以上の場所の詳細情報に加え、3 億人を超えるコミュニティ貢献者から寄せられたクチコミ、写真、評価などを LLM が横断的に分析します。

たとえば、サンフランシスコを訪れた際に「SF でヴィンテージ感のある場所」と尋ねると、AI が周辺の店舗情報やユーザーのレビュー、写真を読み解き、信頼性の高いおすすめスポットを提示してくれます。従来の距離順リストではなく、対話形式でまとまった提案が届くのが大きな特徴です。

まずは米国のローカルガイド限定でテスト

ただし、すぐに世界中の誰もが使えるわけではありません。

Google はこの機能をまず米国で実験的に提供しますが、初期の利用権限は「ローカルガイド」コミュニティの一部メンバーに限定されています。ローカルガイドは、2019 年以前からレビューの投稿や写真共有、情報の事実確認などを担ってきた熱心なユーザー層です。

Google は、生成 AI が思慮深く適切に活用されるよう、まずはこの貢献者コミュニティと協力してテストを進め、その後段階的に一般ユーザーへ拡大していくとしています。米国以外の国での展開時期については、現時点では言及されていません。

なぜ重要か

私たちは、今回の取り組みを Google が持つ最大の強みを活かした極めて堅実な AI 活用だと考えています。

ユーザーにとって、「落ち着いた雰囲気の店」や「ユニークな古着屋」といった感覚的な要望をこれまでの地図検索で探すのは骨が折れる作業でした。もし LLM が 3 億人分のクチコミの要点を的確に拾い出してくれるなら、お出かけ前のリサーチ時間は劇的に短縮されます。ただし、一般公開前であるため、無理に今すぐ試そうとする必要はなく、精度がどこまで実用的かを見守る段階です。

業界の視点で見れば、これは生成 AI 単体の性能勝負ではなく「独自データ」の価値を再認識させる動きです。どれほど優れたチャットボットを作れても、2 億 5000 万件の店舗データと 3 億人のリアルタイムな評価を持つ競合は他にいません。

一方で懸念されるのは、AI 特有のハルシネーション(もっともらしい嘘)です。地図の場合、存在しない店を教えられたり閉店した情報を案内されたりすると、ユーザーは直接被害を被ります。影響が大きい領域だからこそ、Google がローカルガイドという信頼できるコミュニティ内で慎重にテストを始めたのは賢明な判断と言えそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com

毎日のAIピックアップ