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業界動向

Googleが「優先ソース」ボタン提供:AI検索によるメディアのPV急減に対抗

公開 拡散指数 40

Googleはメディアが自社サイトに埋め込める「優先ソース」ボタンを発表した。読者が登録すると、検索やDiscover、AI Overviewsでその媒体が優先表示される。同社によると優先ソースのクリック率は2倍高く、すでに34万5000以上のソースが登録されているという。

Googleが「優先ソース」ボタン提供:AI検索によるメディアのPV急減に対抗
画像:techcrunch.com

GoogleのAI検索機能がウェブサイトのアクセスを奪い続ける中、検索大手がメディア企業に向けて一つの救済策を打ち出しました。

Googleは8月20日、メディアやブログ運営者が自身のサイトに埋め込める「お気に入りソース(Preferred Sources)」ボタンの提供を開始しました。読者がこのボタンを押すと、その媒体がGoogle Search、Discover、Google Newsで優先的に強調表示されるようになります。

読者の支持を直接集める仕組み

この仕組みは、5月に「AI Mode」や「AI Overviews」といったAI機能向けに導入された設定を発展させたものです。以前は読者がGoogleの設定ページにアクセスし、媒体名を検索して手動登録する必要がありました。

今回の埋め込みボタンにより、パブリッシャーは自分の読者に対して直接登録を促せるようになります。Googleによると、5月の提供開始以来、すでに34万5000以上の独自ソースが読者によって登録されているといいます。

さらにGoogleは、検索結果にお気に入りのソースが表示された場合、ユーザーがクリックして元記事にアクセスする確率が2倍になると説明しています。AI機能による流入減少に悩むウェブ運営者にとって、これは重要な数字です。

あわせてGoogleは、アプリ版Discoverフィードを自然言語で調整できる機能も発表しました。カードのメニューから「この話題を減らして」などと指示を入力するだけで、AIがリアルタイムに表示内容を反映します。Androidユーザー向けには、Google Newsアプリ内の音声デイリーブリーフィングをカスタマイズする機能も順次提供されます。

なぜ重要か

今回の施策は、Googleによる批判かわしの側面が強いと私たちは見ています。

読者目線では、確かに利便性があります。信頼できる専門メディアを登録しておけば、質の低いまとめ記事やAIの要約を避け、元の取材記事に素早くアクセスできるようになります。

しかしパブリッシャー側から見ると、根本的な解決にはなっていません。Googleは自社のAIで検索トラフィックを奪っておきながら、「アクセスが欲しければ読者にボタンを押してもらえ」と責任をメディア側に転嫁しているようにも映ります。

結果として恩恵を受けるのは、すでに熱心な固定読者を抱える大手メディアや有力ブランドに限られる可能性が高いと考えられます。検索からの自然流入で新規読者を獲得してきた中小メディアにとっては、AI要約によるトラフィック減を補う決定打にはなりにくいのが実情です。

情報源 (1)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

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