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Googleの対話AI「Bard」、公式デモ動画で事実誤認 株価急落を招く

公開 拡散指数 62

報道によると、Google が発表した AI チャットボット「Bard」の公式デモ動画に事実誤認があることが天文学者らに指摘された。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が太陽系外惑星を初撮影したと誤答したもので、親会社 Alphabet の株価下落につながった。

Googleの対話AI「Bard」、公式デモ動画で事実誤認 株価急落を招く
画像:theverge.com

競合への焦りから発表を急ぐと、思わぬところで足元をすくわれるものです。

Google は OpenAI の ChatGPT に対抗する対話型 AI「Bard」を発表しました。ところが一般公開を前に、公式のデモ広告の中で初歩的な事実誤認をやらかし、天文学者たちから即座に突っ込まれる事態となりました。

Twitter 上で公開されたデモ動画は瞬く間に 88 万回以上再生され、親会社である Alphabet の株価が急落する引き金にもなりました。

公式広告に紛れ込んだ誤情報

問題となったのは、Google が Twitter に投稿した Bard のデモ用 GIF アニメーションです。知的好奇心の出発点として、複雑なトピックをわかりやすく解説できるとアピールしていました。

広告内のプロンプトは「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の新発見で、9歳の子どもに教えられるものは?」というものでした。

これに対し Bard は 3 つの回答を提示しましたが、その 1 つに「太陽系外の惑星の画像を初めて撮影した」という記述が含まれていました。

この回答に対し、専門家がすぐに異論を唱えました。天体物理学者の Grant Tremblay 氏は Twitter で、ウェッブ望遠鏡が最初の系外惑星を撮影したわけではないと指摘しました。

カリフォルニア大学サンタクルーズ校の天文台長である Bruce Macintosh 氏も、自身がウェッブ打ち上げの 14 年前に系外惑星を撮影していると述べ、もっと適切な例を出すべきだと苦言を呈しました。

NASA の記録によると、系外惑星の直接撮影に初めて成功したのは 2004 年で、ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡(VLT)によるものでした。

Google の広報担当 Jane Park 氏は、今回の件は厳格なテストプロセスの重要性を浮き彫りにしたとし、今週から開始するテストプログラムを通じて改善を図ると釈明しています。

なぜ重要か

AI が事実と異なる回答をでっち上げる「ハルシネーション」自体は珍しくありません。しかし、検索の巨人である Google が、世界中が注目する公式プロモーションでこれを素通りさせてしまった点に大きな問題があります。

前日には Microsoft が AI を搭載した新しい Bing を発表したばかりでした。Microsoft は「AI なので予期せぬ間違いがある」とユーザー側に確認を求める免責条項を設けて先手を打っていましたが、Google は対抗を急ぐあまり、広告素材の基礎的なファクトチェックすら怠ってしまったように見えます。

ユーザーの視点に立てば、こうした対話型 AI を勉強や調査の検索代わりに使うには、依然として高いリテラシーが求められます。AI は自信満々に嘘をつくため、裏付けを取る手間はむしろ増える可能性があります。

業界全体にとっても、大規模言語モデルの構造的な欠陥を改めて突きつけられた形です。滑らかな文章を作ることと、正確な知識を返すことはまったく別物であり、真の検索代替への道はまだ平坦ではありません。

情報源 (2)

  1. [1]
    reuters.com(新しいタブで開きます)原文reuters.com
  2. [2]

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