Google、検索の「AI Overviews」を100カ国以上に拡大:月間10億人規模へ
Googleは検索結果の上部に要約を表示する「AI Overviews」の提供対象を世界100カ国以上に拡大すると発表した。月間ユーザー数は10億人を超える見込みで、英語や日本語、スペイン語など複数言語での表示にも対応する。

Googleで何かを調べる際、検索結果の青いリンクを上から順にクリックしていく時代が、本格的に終わりを告げようとしています。
Googleは今週、検索結果の最上部にAIによる要約を表示する「AI Overviews」を、世界100以上の国と地域へ拡大すると発表しました。今回の展開により、同機能の月間アクティブユーザー数は全世界で10億人を突破する見通しです。
100カ国・10億人規模へ一気に拡大
AI Overviewsは今年5月に米国で正式導入され、8月に対象地域を広げていました。今回のアップデートは、提供開始以来で最大規模の拡大となります。
地域の拡大に伴い、言語サポートも強化されました。対象国であれば、英語、ヒンディー語、インドネシア語、日本語、ポルトガル語、スペイン語のいずれでもAI Overviewsを利用できます。たとえば米国在住のユーザーがスペイン語で利用することも可能です。
検索流入の減少を懸念するメディアやクリエイターに向け、リンク表示の改善も強調されています。PC版の右側リンク表示やモバイル版右上のサイトアイコンに加え、10月初旬には要約文の中に直接差し込まれるインラインリンクが導入されました。Googleによると、この新デザインは従来の表示形式と比べてリンク先サイトへのトラフィック増加につながったとしています。
収益化の動きも進んでおり、10月初旬からは米国のモバイルユーザーを対象に、関連するAI Overviews内への広告表示もスタートしています。
なぜ重要か
一般のユーザーにとって、複数のウェブサイトを行き来して答えを探す手間が大幅に減るメリットは非常に大きいです。複雑な比較や手順の確認でも、検索結果のトップを見るだけで必要な情報が整理されて手に入ります。日本語にも対応しているため、日常的な調べ物ですぐに試す価値があります。
一方、ウェブ業界全体で見れば、検索トラフィックのあり方を決定的に変えてしまう動きです。Googleはインラインリンクでトラフィックが増えたと説明しているものの、検索画面のトップで疑問が解決してしまえば、元のウェブサイトを訪れる理由が薄れるのは避けられません。
このタイミングでの世界展開は、PerplexityやOpenAIによる検索機能への対抗策として極めて強力です。10億人という圧倒的なプラットフォーム規模を一気に動かし、競合が追いつけない防壁を築いた形と言えます。要約内に素早く広告を組み込んだ点も抜け目がありませんが、要約の正確性で致命的なミスが起きた場合、自社の検索ブランドを大きく傷つけるリスクも同時に抱え込んでいます。
情報源 (1)
- blog.google(新しいタブで開きます)原文blog.google
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