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Google、実験的AIアプリ「COSMO」を誤公開:Gemini Nano内蔵の自律型アシスタント

公開 拡散指数 41

Google が Play ストアに実験的な Android 向け AI アシスタント「COSMO」を誤って公開し、その後すぐに取り下げました。1.13 GB のアプリ内に Gemini Nano を内蔵し、ブラウザ操作やリサーチの自動化、記憶の呼び出しに対応しています。現在は非公開となっています。

画像:9to5google.com

スマートフォンの AI アシスタントは依然として呼び出しを待つスタイルが主流ですが、Google の社内ではすでに、先回りして行動する次世代アシスタントの実験が進んでいるようです。

9to5Google によると、Google は 5 月 1 日、Play ストアに「COSMO」と呼ばれる実験的な Android 向け AI アシスタントアプリを誤って公開し、その後すぐに取り下げました。パッケージ名から Google Research チームが開発したものと見られますが、メインの公開アカウントでリリースされたため、すぐに話題となりました。

1.13GBにGemini Nanoを内蔵

COSMO のダウンロード容量は 1.13 GB に達します。この大きなファイルサイズの理由は、デバイス上で動作する Gemini Nano モデルを丸ごと含んでいるためです。

インストール時には、画面へのアクセス権や音声マッチングなど複数のシステム権限を求められます。起動すると極めてシンプルなチャット画面が表示され、一般ユーザー向けではなく研究開発用のテストベッドであることが窺えます。

設定画面には 3 つの動作モードが用意されていました。オンライン時にクラウドの PI を使いオフライン時に Nano を使うハイブリッド設定のほか、サーバー処理のみ、あるいは端末内の NanoApp のみで動かすモードを選択可能です。

会話から先回りして動くエージェント機能

アプリ内に用意されたスキルの一覧からは、Google が目指すエージェントの姿が見えてきます。単に質問に答えるだけでなく、日常の文脈を理解してタスクを肩代わりする設計です。

たとえば、複雑な調べ物では複数の情報源からレポートを作成する「Deep Research」や、Mariner と呼ばれるツールを活用してウェブ作業を自動化する「Browser Agent」が組み込まれていました。

さらに、メッセージ内で予定の調整を感知するとカレンダー登録を提案したり、過去の写真を話題に出した際に会話を遮らずに探し出したりする機能も備わっています。思い出しを助ける「Recall」や、会話が切り替わった際に直前のやり取りをまとめる機能も用意されていました。

なぜ重要か

今回の流出は、Android という OS 自体が将来的に巨大な自律型 AI エージェントへと進化していく道筋を明確に示しています。

端末ローカルの Gemini Nano で画面情報や日常の文脈を素早く処理し、重いリサーチタスクだけをクラウドに投げるハイブリッド構成は、実用性の面で非常に理にかなっています。

一方で、1.13 GB という容量やバックグラウンドでのモデル常駐は、端末のバッテリー消費やストレージへの負荷という現実的な問題を突きつけます。画面や会話を常に見守る設計に対するプライバシーへの懸念も、一般提供に向けた大きな壁になるはずです。

アプリ自体はすでに取り下げられており今すぐ試すことはできませんが、Google がアシスタントを単なる音声ツールから、OS に深く根ざした行動型エージェントへと刷新しようとしていることは間違いありません。

情報源 (1)

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