本文へスキップ
IFAI

業界動向

FiverrがAI専門カテゴリを新設:検索数1400%増、MidjourneyやChatGPT需要に対応

公開 拡散指数 35

フリーランス仲介大手のFiverrがAI専門の新カテゴリを発表しました。過去6か月でプラットフォーム内のAI関連検索が1400%以上急増したことを受けた施策です。企業が求めているのは技術そのものだけでなく、ツールを自在に操れる人材であることが浮き彫りになっています。

生成AIがクリエイターの仕事を奪うのかという議論が続く中、ギグワークの現場ではすでにAIを武器にした実利的なビジネスが急速に立ち上がっています。

オンラインフリーランス仲介大手のFiverrは、Midjourney、ChatGPT、DALL-Eなどの最新ツールに対応した新しいAI専門カテゴリとスキルをカタログに追加したと発表しました。この動きの背景には強烈な需要があり、同プラットフォームにおけるAI関連サービスの検索数は過去6か月間で1400%以上も跳ね上がっていました。

企業が探しているのは「AIを使いこなせる人間」

ChatGPTなどの登場により、企業が求めているのは単なる技術へのアクセスにとどまらなくなっています。

多くの経営者が自社のマーケティング、営業、日々のオペレーションにAIを組み込みたいと考える一方で、実際にそれらのツールを自在に操り、高品質な成果物を出せる人材が圧倒的に不足しているのが現状です。

Fiverrの創業者兼CEOであるMicha Kaufman氏は、新しいAIツールが画像やコピーライティング、プログラミングの基準を大きく引き上げたとしつつも、「時間を投資し、ツールから最高の結果を引き出す適切なスキルを持った人がいなければ、AIだけでは意味をなさない」と述べています。

技術の進化が仕事を奪うのではなく、新しい職業と取引の機会を急速に生み出している構図が浮かび上がっています。

プラットフォーム独自のAIツールも拡充

Fiverrは外部ツールのカテゴリ新設にとどまらず、フリーランス向けの自社開発AIツールの提供にも力を入れています。

個人ワーカーにとって自前で高度な技術基盤を構築するのは困難ですが、プラットフォーム側が機能を提供することで、作業効率と発注者の満足度を同時に高める狙いがあります。

例えば「Fiverr Logo Maker」では、AIが各企業に合わせてロゴデザインをカスタマイズすることで、デザイナーが受動的な収益を得られる仕組みを構築しています。また最近導入された「AI Auditions」では、声優やナレーターが原稿を一切読み上げることなく、AIが自動でオーディション用のサンプル音声を生成できるようになっています。

なぜ重要か

Fiverrの動きは、生成AIの台頭を脅威として排除するのではなく、プラットフォームの成長エンジンとして巧みに取り込んだ好例と言えます。

フリーランスにとっては、プロンプト技術やAIワークフローの習得がそのまま直結する収益源になることが示されました。また発注側の企業にとっても、自社で試行錯誤するコストを払うより、すでにツールを熟知した専門人材をオンデマンドで調達する方がはるかに現実的です。

ただし、ツールの普及が進むにつれて生成物の質が平準化し、単純なプロンプト入力代行のような仕事は急速にコモディティ化していく懸念もあります。最終的には、AIの出力を踏まえた上で、人間ならではのセンスやビジネス理解をどこまで上乗せできるかが問われることになりそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    businesswire.com(新しいタブで開きます)原文businesswire.com

毎日のAIピックアップ