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Figma、AIアプリ構築ツール「Figma Make」を全ユーザーへ一般公開

公開 拡散指数 40

Figma は自然言語の指示からアプリのプロトタイプを構築できる「Figma Make」を全ユーザーに開放した。既存デザインや画像を参照として渡せるのが特徴。無料枠でも下書きでの試作は可能だが、作成した成果物の公開には Full Seat 契約が必要となる。

Figma、AIアプリ構築ツール「Figma Make」を全ユーザーへ一般公開
画像:theverge.com

頭の中にあるアイデアを実際に動くアプリのプロトタイプにするには、エンジニアに頼み込むか、自分でコードを書くしかありませんでした。Figma がそのハードルを一気に下げようとしています。

今年初めに発表されたプロンプトからアプリを作るコーディング機能「Figma Make」がベータ版を終了し、全ユーザーに向けて一般公開されました。Google の Gemini Code Assist や Microsoft の GitHub Copilot と同様に、プログラミング知識がなくても自然言語の指示だけで動くアプリやプロトタイプを構築できます。

デザインを下敷きに動くアプリを生成

多くの AI コーディングツールはテキストだけで画面構成を伝える必要がありますが、Figma Make はデザインツールならではの強みを持っています。

最大の特徴は、デザインの参考資料を取り込める点です。画像や既存の Figma デザインをプロンプトと一緒に読み込ませ、「アニメーション付きの音楽プレイヤーを作って」といった指示を出すことで、見た目のテイストを反映したプロトタイプを生成できます。

出力された要素のフォントスタイルやテキストの体裁は、追加のプロンプトで修正することも、キャンバス上で直接手動編集することも可能です。

なお、今回の一般公開に合わせて、テキストから画像を生成・編集するツールや、低解像度の画像を補正する高解像度化機能もベータ版を卒業しています。

試すのは自由、公開には有料シートが必須

全ユーザーに開放されたとはいえ、使える範囲には明確な線引きがあります。

無料の Starter プランや View、Collab、Dev シートのユーザーは、Figma Make を個人の下書き内でのみ試すことができます。Figma Make で作ったデザインを外部へ公開する機能は、最上位の Full Seat ユーザー限定に制限されています。

まずは手元でデモを触ってもらい、実際の業務フローや納品で使いたくなったら有料シートに引き上げるという仕組みです。

あわせて新しい「AI クレジット」制度も導入されました。契約しているシート区分に応じてクレジットが付与され、下位シートは利用上限が低めに設定されています。Full Seat は今のところ実質無制限で利用できますが、今年後半には上限を超えて使うヘビーユーザー向けに追加クレジットの販売が始まる予定です。それまでは Full Seat に対する厳格な上限適用は見送られます。

なぜ重要か

ユーザー視点では、プロトタイプ作成にかかる時間が劇的に短縮されます。デザイナーやプロダクトマネージャーは、静的なワイヤーフレームを見せて仕様を説明する代わりに、実際にクリックして動かせるプロトタイプをその場で作れるようになります。

業界全体で見れば、v0 や Lovable のような新興のプロンプト型アプリビルダーに対する強烈な牽制になります。既存のデザイン資産やワークフローをすでに押さえている Figma の中で直接コード付きアプリが組める利便性は、外部の単体ツールにとって大きな脅威です。

私たちは、全ユーザーの下書きで触らせて利用体験を広げつつ、公開という実用段階で Full Seat へ誘導する Figma の導線設計は非常に巧みだと考えます。一方で、AI クレジット制の導入には注意が必要です。現在は無制限とされている Full Seat も年内には追加購入の対象となり得るため、AI の計算コストが将来的にユーザー側の負担としてどう跳ね返ってくるかは注視しておく必要があります。

情報源 (1)

  1. [1]
    theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com

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