Facebook、自然言語でおすすめを調整できる「Your algorithm」を提供開始
Facebook は大規模言語モデルを活用してフィードや Reels の推薦を自分の言葉で調整できる新機能を発表した。投稿のメニューから「Your algorithm」を開き、見たいトピックを入力すると、同じ閲覧セッション内ですぐに推薦が更新される。受動的な閲覧から対話による直接指示へと推薦の仕組みが進化している。

SNSのタイムラインで、たまたま数秒立ち止まって見ただけの動画が、その後何日もおすすめ欄を埋め尽くしてうんざりした経験は誰にでもあるはずです。
Metaはついに、このおすすめの仕組みを言葉で直接指示できるように舵を切りました。
MetaはFacebookのフィードとReels向けに、AIを活用した新機能「Your Algorithm」の提供を開始したと発表しました。投稿の右上にある3点リーダーのメニューから、見たいトピックや減らしたい内容を自然言語で入力して管理できるようになります。
自分の言葉でアルゴリズムに指示する
この機能では、投稿に対して「興味がある」または「興味がない」を選んだ際、Facebookから追加の質問が表示されることがあります。そこで「キャンプ飯の作り方は見たいが、道具のレビューは要らない」といった具体的な要望を自由な文章で伝えることができます。
入力した内容は大規模言語モデル(LLM)によって文脈や意図が解析され、同じ閲覧セッション内ですぐにおすすめ内容へと反映されます。これまでのように「いいね」や滞在時間といった行動履歴から推測させるだけでなく、言葉で直接指定できるのが大きな違いです。
TechCrunchによると、この試みはFacebookが最初ではありません。Metaは2025年12月にまずInstagramのReelsでテストを始め、2026年6月にはフィードや発見タブにも拡大していました。Threadsでも「Dear Algo」と呼ばれる類似機能が展開されており、今回はその仕組みがFacebook本体にも導入された形です。
なぜ重要か
一般のユーザーにとって、アルゴリズムの暴走をその場で修正できる手段が手に入る意義は小さくありません。新しく始めた趣味の情報だけを一気に集めたい時や、特定のアカウントに似た投稿を減らしたい時に、行動履歴を少しずつ積み上げる手間が省けます。
業界全体で見れば、これまで主流だった「完全なブラックボックスによる受動的な推薦」から、対話を通じてユーザー自身がフィードを育てるアプローチへの転換を意味します。TikTokをはじめとする競合他社に対しても、おすすめの制御権をユーザーにどの程度開放するかという新たなプレッシャーになるはずです。
LLMを使って自由記述のテキストをそのまま推薦ロジックに組み込む手法は、細かい設定項目を並べるよりも直感的でスマートだと感じます。
ただし、ユーザーが頭で「見たい」と思っている高尚なコンテンツと、無意識に指が止まってしまう娯楽コンテンツのギャップをどう処理するかという課題は残ります。言葉での指示と実際の閲覧行動が矛盾したとき、システムがどちらを優先するのかによって、この機能が実用的な道具になるか、単なる気休めの設定画面で終わるかが分かれそうです。
情報源 (2)
- about.fb.com(新しいタブで開きます)原文about.fb.com
- techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com