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Endiatx、飲むだけで胃カメラ検査ができる超小型ロボ「PillBot」の臨床試験を開始

公開 拡散指数 47

Endiatxが開発した超小型ロボット「PillBot」が臨床試験を開始した。患者がカプセル型ロボットを飲むだけで、医師が遠隔操作しながら胃内部を検査できる。推進機構とカメラを備え、侵襲的な胃カメラ検査を代替する。AIによる初期診断や自律ナビゲーションも開発中で、2026年初頭の実用化を目指す。

Endiatx、飲むだけで胃カメラ検査ができる超小型ロボ「PillBot」の臨床試験を開始
画像:interestingengineering.com

胃カメラの検査を受けたことがある人なら、あの太いスコープを喉の奥へ押し込まれる苦痛を覚えているはずです。

麻酔を使うにしても、事前の絶食や付き添い人の手配、院内での長い待機時間など、受診する側の負担は決して小さくありません。

米カリフォルニア州の医療スタートアップであるEndiatxは、その体験を根本から変えようとしています。同社が開発した「PillBot」は、患者が水と一緒に飲み込むだけで、遠隔地の医師が胃の中を診察できる超小型ロボットカプセルです。

海外メディアの報道によると、PillBotはすでに臨床試験の段階に入っています。同社CEOのTorrey Smith氏は、米国の主要医療機関で年内の第3四半期または第4四半期にピボタル試験を開始し、2026年初頭の米食品医薬品局(FDA)承認および市場投入を目指していると明かしました。

胃の中を泳ぐマルチコプター

PillBotのサイズは13ミリ×30ミリで、マルチビタミンの錠剤やピスタチオほどの大きさです。

従来のカプセル内視鏡は腸の蠕動運動に任せて流れるだけでしたが、PillBotは自力で移動できます。内部に微小なポンプジェット推進器を備えており、胃液と水の中をマルチコプターのように自在に泳ぎ回ることが可能です。

患者は麻酔を必要とせず、意識がある状態でカプセルを飲み込みます。前処置もシンプルで、食事を抜いて胃を膨らませるための水を十分に飲むだけです。

遠隔地にいる消化器内科医は、スマートフォンアプリを使って胃の中のロボットを操作します。現行の試作機は毎秒230万画素のハイビジョン映像をリアルタイム送信でき、画質をさらに4倍に引き上げる計画も進んでいます。

検査が終わるとロボットは自動で電源が切れ、6時間から24時間以内に消化管を通って自然に体外へ排出されます。同社はAIによる予備診断や将来自律航行の導入も進めており、血管や心臓など他器官への応用も視野に入れています。

なぜ重要か

胃がんは世界で年間約80万人が診断されていますが、自覚症状が出にくく、胃カメラの敷居の高さもあって手遅れの段階で見つかるケースが後を絶ちません。予約待ちが数カ月に及ぶ地域も多く存在します。

PillBotが実用化されれば、苦痛を伴う大がかりな内視鏡検査が、自宅で完結する遠隔スクリーニングへと変わります。早期発見のハードルが一気に下がる意義は計り知れません。

病院にとっても、日常的な目視検査をカプセルと遠隔診療に逃がすことで、内視鏡室や麻酔科医のリソースを手術が必要な重症患者に集中させられるようになります。

組織採取などの外科的処置に手を出さず、まずは観察とスクリーニングに絞って推進・通信技術を確立させたアプローチは非常に現実的で賢明だと私たちは評価しています。

ただ、モーターとバッテリーを内蔵した能動型デバイスを体内に入れる以上、粘膜の損傷リスクや機器の滞留、バッテリーの安全性に対するFDAの審査基準は極めて厳しいはずです。2026年の商用化に向けて、臨床データで安全性をどこまで証明できるかが最大の焦点になります。

情報源 (2)

  1. [1]
    venturebeat.com(新しいタブで開きます)原文venturebeat.com
  2. [2]

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