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Earth AI、豪州の見過ごされた地域で重要鉱床を発見 AIで地質データ解析

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豪スタートアップの Earth AI は、同国で数十年放置されていたエリアから銅やコバルトなどの重要鉱床を発見したと発表した。1970 年代からの公的探査データを AI で解析し、自社開発の掘削機で検証。長年停滞していた鉱物探査を加速させる実例として注目される。

Earth AI、豪州の見過ごされた地域で重要鉱床を発見 AIで地質データ解析
画像:techcrunch.com

鉱脈探しといえば、地質学者が荒野に何年も通い詰め、分厚い過去の報告書と勘を頼りに掘るのがこれまでの常識でした。発見までに数十年かかることも珍しくありません。

しかし今、AIがその常識を覆そうとしています。鉱業スタートアップのEarth AIは、従来の鉱業会社が何十年も見過ごしてきたオーストラリアの地域で、有望な重要鉱物の鉱床をアルゴリズムによって発見したと発表しました。

昨年の夏には同業のKoBoldがザンビアで大規模な銅鉱床を発見して話題を呼びましたが、Earth AIの成果もまた、過去のフィールドデータとAIの組み合わせがこれからの資源供給を左右することを示しています。

忘れ去られた公的データに目をつけた

Earth AIが見つけたのは、オーストラリアのノーザンテリトリーにおける銅、コバルト、金の鉱床と、シドニーの北西500キロメートルに位置するニューサウスウェールズ州での銀、モリブデン、スズの鉱床です。

創業者のRoman Teslyuk氏はウクライナ出身で、シドニー大学の博士課程に在籍していた際に同国の鉱業の仕組みに注目しました。オーストラリアでは鉱物資源の権利は政府が保有しており、6年単位でリースされます。そのため、1970年代以降、探査会社はすべてのデータを国のアーカイブに提出することが義務付けられていました。

ところが、この膨大な過去データは誰にも活用されず放置されていました。Teslyuk氏は、無数の地質学者による過去の成功と失敗の記録をアルゴリズムに学習させれば、はるかに高精度に鉱脈を予測できると気づきました。

誰も信じないなら自分たちで掘る

もっとも、最初は順風満帆ではありませんでした。Earth AIは当初、有望な場所を予測して他社に探査を持ちかける純粋なソフトウェア企業としてスタートしました。

しかし、鉱産業界はきわめて保守的です。前例のないアルゴリズムの予測に数百万ドルを投じる顧客は現れませんでした。

そこで同社は方針を転換し、自ら掘削リグを開発して現地を掘り、ソフトウェアの予測が正しいことを自力で証明する道を選びました。2019年のY Combinatorに参加した後はハードウェアとソフトウェアの両方を磨き上げ、今年1月には2000万ドルのシリーズB調達を完了しています。

同じくAIで探査を行うKoBoldと比べ、Earth AIのアルゴリズムは広大なエリアを素早く効率的にスキャンし、見落とされていた鉱床を拾い上げる点に強みがあるとTeslyuk氏は語っています。

なぜ重要か

保守的な重工業において、AIがどう価値を証明すべきかを示す好例だと私たちは考えています。

同社の最大の英断は、ソフトウェアの販売だけに固執せず、自前の掘削装置を作って現場に乗り込んだ点にあります。何百万ドルもの掘削リスクを負いたくない鉱山会社相手には、いくら画面上の予測を見せても動きません。みずから泥にまみれて現物の鉱石を取り出し、予測の正しさを突きつけるアプローチは、遠回りに見えて最も合理的でした。

EVや脱炭素化に伴い、銅やコバルトなどの重要鉱物の需要は急増しています。20世紀のように何十年もかけて探す悠長なやり方はもはや通用せず、過去の公的アーカイブをAIで再評価するスピード感は業界にとって強力な武器になります。

一方で課題もあります。鉱物の存在を確認できたとしても、実際に商業採掘できる規模や品位があるかどうかはまだ不明です。掘削装置の開発と現場運用には多額のコストがかかるため、調達した資金が尽きる前に採算の取れる埋蔵量を証明できるかが今後の正念場になりそうです。

情報源 (1)

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    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

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