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ディズニー『ロキ』シーズン2ポスターに生成AI疑惑、素材元は否定

公開 拡散指数 37

ディズニーのドラマ『ロキ』シーズン2の宣伝ポスターに対し、背景画像に生成AI特有の歪みがあるとしてクリエイターから批判が相次いだ。使用されたストック画像を巡り、Shutterstockは調査の結果AI製ではないと否定している。

ディズニー『ロキ』シーズン2ポスターに生成AI疑惑、素材元は否定
画像:theverge.com

ディズニープラスで配信されるマーベルドラマ『ロキ』シーズン2の公式プロモーションポスターをめぐり、クリエイターコミュニティで激しい議論が巻き起こりました。

発端はイラストレーターの Katria Raden 氏が X で投稿した指摘です。ポスターの背景にある螺旋状の時計盤に、無意味な歪みなど生成 AI 特有の痕跡が見られると主張しました。ネットユーザーの調査により、この背景がストックフォトサイト Shutterstock の「Surreal Infinity Time Spiral Space Antique」という素材と一致することが判明しました。

実際に素材を購入したユーザーによると、画像は今年アップロードされたものでメタデータがなく、複数の AI 判定ツールでも AI 生成と判定されました。Shutterstock は自社の公認 AI ツール以外で生成されたコンテンツの登録を禁止しているため、規約違反の疑いも浮上しました。

ドロステ効果による思わぬ誤解

ディズニーは以前にも『シークレット・インベージョン』のオープニング映像で生成 AI を使用し、業界から激しい反発を受けた経緯があります。今回の『ロキ』ポスターについても、ディズニー側はコメントを控え、沈黙を保っていました。

しかし、記事公開から約1週間後、Shutterstock 側から意外な調査結果が発表されました。

同社マーケットプレイス戦略担当副社長の Danielle De Voe 氏は、調査の結果「該当画像は AI によって生成されたものではないことを確認した」と回答しました。作者はソフトウェアを使って「ドロステ効果」(再帰的な視覚効果)を作成しており、その処理の過程で生じたわずかな乱れが、AI 特有の歪みと酷似してしまったと説明しています。ただし、具体的にどのソフトウェアが使われたかは明らかにされていません。

なぜ重要か

今回の騒動は、クリエイティブ業界における AI への過敏な警戒感と、深刻な不信感を浮き彫りにしています。

私たちが注目すべきは、AI 判定ツールの信頼性の低さと「誤認リスク」の深刻さです。今回の画像は複数の判定ツールで AI 製とフラグが立ちましたが、結果としてソフトウェアのエフェクトによるアーティファクトでした。現在の判定技術では人間の手によるデジタルアートワークを誤判定する恐れが極めて高いと言えます。

また、ディズニーやストックサービス運営側の姿勢も問われています。制作プロセスの透明性が欠けているため、一度疑われると疑惑を晴らすのが困難になります。

生成 AI の台頭により、コスト削減を狙う企業と権利を守りたいクリエイターの対立は激しさを増しています。たとえ今回は人間が制作したものであったとしても、業界全体が「安易な AI 代替」に対して抱いている危機感の強さを如実に物語っています。

情報源 (1)

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    theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com

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