配信者のディープフェイクポルノ購入が発覚、海外ストリーマー界で批判殺到
人気ゲーム配信者Atriocが女性同僚の非合意ディープフェイクポルノを購入していたことを認め、謝罪したことで海外配信界に激震が走った。人気実況者のMoistCr1TiKaLらが「パロディではなく明白な権利侵害」と猛烈に批判するなど、AI技術の悪用に対する怒りと議論が一気に噴出している。

ディープフェイク技術がもたらす現実の被害が、ストリーマー界隈で最悪の形で表面化しました。
発端は、人気ゲーム配信者のAtriocことBrandon Ewing氏の配信でした。鋭い視聴者が画面に映り込んだブラウザのタブに気づいたことで、同氏が女性配信者仲間の同意なきディープフェイクポルノを掲載する有料サイトにアクセスしていたことが発覚しました。
Ewing氏は直後に涙ながらに事実を認めて謝罪動画を投稿しましたが、コミュニティ内では激しい論争と対立が巻き起こっています。
コミュニティ内の反発と不適切な茶化し
事件後、一部のファンや視聴者がパロディや大した問題ではないと擁護する姿勢を見せました。これに対し、人気ストリーマーのMoistCr1TiKaLことCharles Christopher White Jr氏が猛反発しました。
White氏は自身の配信で、これはパロディではなく同意のない悪質なコンテンツ作成だと指摘しました。サイトの擁護者たちを強く非難し、チャット欄に並ぶ擁護論に対して強い不快感を示しました。
一方で、事態を茶化してさらなる批判を浴びたケースもありました。Dexertoの報道によると、YouTuberのEthan Klein氏が、被害を受けた女性配信者が被害について語るクリップをスロー再生にし、Nat King Coleの楽曲を重ねて編集させた上、大爆笑している様子が拡散しました。
自身の制作スタッフからも咎められたKlein氏は、激しい批判を受けて謝罪動画を投稿しました。被害者への敬意を表明しつつ、自身の笑いはトゥレット症候群によるものだと説明しています。
なぜ重要か
今回の騒動は、単なる配信者同士の内輪もめではありません。AIによる合成画像技術が、本人の同意なしに性的な嫌がらせや搾取の道具としていかに容易に使われてしまうかを浮き彫りにしました。
ネット上に顔や声を公開しているクリエイターにとって、悪意あるディープフェイクの脅威はすでに無視できない段階に達しています。さらに深刻なのは、身近な同僚が加担し、コミュニティの一部がそれを娯楽として消費したり茶化したりする二次加害の構造が存在することです。
業界全体にとっても、これは他分野へ波及する前兆として極めて重い警鐘です。有名ストリーマーが公に批判の声を上げたことは一定の抑止力になりますが、倫理的な非難や個人の謝罪だけでは技術の悪用を防ぐことはできません。
プラットフォーム側の厳格な対処や法的な規制枠組みが早急に整備されなければ、同様の被害は配信業界にとどまらず、一般の職場や学校にも急速に広がっていくとみられます。
情報源 (1)
- futurism.com(新しいタブで開きます)原文futurism.com