Blackmagic Design、「DaVinci Resolve 19」正式版を公開 多数のAIツールを搭載
Blackmagic Designは動画編集ソフト「DaVinci Resolve 19」の正式版およびiPad版の提供を開始した。IntelliTrack AIによるトラッキング、文字起こしを活用した話者別クリップ編集、Fairlight AIによる自動オーディオパンニングなど多数のAI機能を含む100以上の新機能を備える。

4月の発表以来ベータテストが続いていた「DaVinci Resolve 19」が正式版となり、ダウンロード提供が開始されました。同時に、iPad版のDaVinci Resolve v19もApp Storeで配信が始まっています。
今回のアップデートでは、AI関連の新機能を中心に100項目以上の改良が加えられています。
テキスト編集からリアルタイム同期まで
現場で重宝しそうなのが、音声の自動文字起こしテキストを見ながら話者を特定し、タイムラインのクリップを直接編集できる機能です。インタビューやトーク動画の荒編集にかかる時間を大幅に減らせます。
カラー調整では、6ベクトルパレットの「ColorSlice」や、フィルムの感光プロセスを再現する「Film Look Creator」が追加されました。さらに、IntelliTrack AIによるトラッキング、Ultra NRノイズ低減、Fairlightの映像連動AIオーディオパンニングなども実装されています。
撮影現場のワークフローを変えそうなのが、Blackmagic Cloudとのライブ同期です。カメラで録画中の素材がリアルタイムでプロジェクトビンへ転送されるため、カメラが回っている最中からエディターやカラリストが作業を始められます。
なぜ重要か
派手な画像生成AIに走るのではなく、ポストプロダクションの泥臭い手間を省く実用的なAI機能に絞ってきた点は非常に賢い判断だと考えられます。
個人クリエイターにとってはテキスト編集やフィルム再現エフェクトだけでも即座に作業効率が上がりますし、制作スタジオにとっては撮影と同時並行で編集できるクラウド連携が最大の武器になります。
買い切りや無料枠を維持しながら、ハードウェアとクラウド、そしてiPadを含むマルチプラットフォームをここまで密連携させるBlackmagicの姿勢は、サブスクリプションを軸にする競合にとって一段と手ごわい存在になりそうです。
情報源 (1)
- tvbeurope.com(新しいタブで開きます)原文tvbeurope.com