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業界動向

世界初のAI美術館「Dataland」、ロサンゼルスに2025年オープンへ

公開 拡散指数 62

メディアアーティストのレフィーク・アナドール氏は、世界初となるAIアート専門美術館「Dataland」をロサンゼルスのThe Grand LAに来年開設すると発表しました。Efsun Erkılıç氏らと2年間準備を進めてきた空間で、MOCAなどに隣接する好立地に構えます。

画像:archpaper.com

ニューヨーク近代美術館(MoMA)やラスベガスの巨大球体施設「スフィア」で、大量のデータが溶け合うような映像を見たことがあるなら、それはメディアアーティストのレフィク・アナドール氏の手による作品である可能性が高いでしょう。

そのアナドール氏が率いるスタジオが、AIアートに恒久的な拠点を与える計画を明らかにしました。

同スタジオは、世界初となるAIアート専門の美術館「DATALAND」を、米ロサンゼルスのダウンタウンに2025年に開館すると発表しました。

建設地は、建築家フランク・ゲーリー氏が手掛けた大型複合施設「The Grand LA」内です。周辺にはウォルト・ディズニー・コンサートホールやザ・ブロード、ロサンゼルス現代美術館(MOCA)といった著名な文化施設が並びます。パートナーには大手設計事務所ゲンスラー、エンジニアリング企業アラップ、開発主体のリレイテッド・カリフォルニアが名を連ねています。

香りまでAIが計算する空間演出

DATALANDは、データ可視化と機械学習を用いた表現に特化した展示空間となる予定です。アナドール氏と共同創業者のエフスン・エルキリチ氏は、過去2年間にわたり構想を進めてきたと語っています。

開館時の目玉となるのは、自然データに特化したオープンソースモデル「Large Nature Model」を用いた展示です。スミソニアン協会やロンドン自然史博物館などが提供する膨大な写真データをAIに学習させ、自然の記憶をビジュアルとして再構築します。

さらに注目されるのが、五感を使った演出です。香料メーカーと協力し、50万種類以上の香りデータを学習させた専用モデルを導入します。アナドール氏が米地元紙に明かしたところによると、展示室に足を踏み入れるとAIが世界のあらゆる花を想起し、その匂いを空間全体で体感できる仕組みを目指すといいます。

なぜ重要か

AIによる表現が、単なる技術デモや商業ビルの屋外演出を超えて、独自の専門美術館という恒久的な枠組みを手に入れようとしている点は大きな転換点だと私たちは考えます。MoMAによる作品収蔵などを経て、生成アートがいよいよ伝統的な芸術機関と肩を並べる試みといえます。

一般の鑑賞者にとっても、スマートフォンやモニターの画面越しに見るだけだったAI生成物を、空間や嗅覚まで統合したフィジカルな体験として捉え直す機会になり得ます。

ただし、ハイテクを前面に出した大規模空間は、一歩間違えれば入場料ビジネスに偏った商業的なアトラクションに陥る懸念もあります。莫大な開発費に見合う芸術的な深みや批評性を継続して提示できるかどうかが、今後の評価の分かれ目になりそうです。

情報源 (3)

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    @refikanadol(新しいタブで開きます)原文twitter.com
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