Cline、ローカルWebアプリ「Kanban」を公開:複数AIエージェントの並行稼働を可視化
Cline は Git リポジトリ上で複数の CLI エージェントを並行実行できる無料のオープンソース Web アプリ「Kanban」を公開した。各タスクカードに独立した端末と Git ワークツリーを割り当てて競合を防ぎ、Claude Code や Codex に対応する。乱立するターミナル作業を視覚的なパイプラインへ整理できるのが特徴だ。

Cline Kanban は、Git リポジトリ上で複数の CLI コーディングエージェントを並行して動かせる、無料かつオープンソースのローカル Web アプリケーションです。
複数の AI エージェントを日常的に動かしている開発者向けに、散らかりがちなターミナル作業を一元化されたカンバンボードへと整理してくれます。
何ができるのか
AI エージェントを使った開発では、朝に認証機能のリファクタリング、テストコードの作成、API の実装などを同時に走らせがちです。しかし気付けば画面上には 20 個ものターミナルが開き、どれが完了してどれが入力を待っているのか把握できなくなります。
ウィンドウを切り替えるたびに文脈を思い出す必要があり、人間の認知負荷が作業のボトルネックになっていました。
Cline Kanban は、タスクカードごとに 1 つのエージェントを割り当てて視覚的に管理します。現時点で Claude Code、Codex、Cline CLI に対応しており、今後さらに多くの CLI エージェントに対応する予定です。
ボードを見れば、実行中のタスク、完了したタスク、入力待ちのタスクが一目で分かります。さらにタスク間の依存関係を設定できるため、スキーマの変更が終わったら自動的にテストを開始するといったパイプライン処理も組むことができます。
仕組みと使い方
複数のエージェントを同時に動かす際、最大の懸念となるのがコードの競合です。
Cline Kanban では、各タスクカードに独立したターミナルと専用の Git ワークツリー(worktree)が割り当てられます。エージェント同士が同じファイルを同時に触って衝突を起こす心配がありません。
Cline はもともと特定モデルに依存しない方針を採ってきましたが、Kanban でもエージェントを縛らない設計を維持しています。好みの CLI ツールをそのまま上位から統括できるのが利点です。
使い始めるには、ローカル環境で npm i -g cline を実行するだけで導入できます。
なぜ重要か
エージェントの性能が向上した現在、開発のスピードを制限しているのは AI ではなく人間の注意力です。
無数のターミナルを監視する作業は疲弊を招きますが、Kanban は Git の標準機能である worktree を活かして安全な並行作業環境を整えました。
日々 Claude Code や Codex などを複数立ち上げて作業しているなら、試してみる価値は十分にあります。余計なコンテキストスイッチを減らし、本来の設計や意思決定に集中できるようになるはずです。
情報源 (1)
- cline.ghost.io(新しいタブで開きます)原文cline.ghost.io