Claudeに応答スタイル設定が追加:3種のプリセットや自分の文体模倣に対応
AnthropicはClaudeに返答スタイルを調整できる新機能を導入した。簡潔・解説・フォーマルの3つのプリセットに加え、過去のメールや文書を読み込ませて自身の文体を学習させることが可能。設定したスタイルは会話をまたいで保持されるため、毎回口調を指示する手間が省ける。

AI チャットボットを使っていて最もストレスが溜まるのは、どれだけ指示を出しても漂ってしまう特有の「AI 構文」や不自然な敬語表現です。新しいスレッドを立てるたびに、好みの文体を一から説明し直している人も多いはずです。
Anthropic は Claude に新機能を追加し、ユーザー好みの文体で回答できる「カスタムスタイル」の提供を開始しました。
過去の文章を読み込ませて文体をコピーする
今回のアップデートでは、あらかじめ用意された3種類のプリセットとして「簡潔(Concise)」「解説的(Explanatory)」「フォーマル(Formal)」が選べるようになっています。
さらに注目すべきは、自分専用のカスタムスタイルを作成できる点です。過去に送ったメールやチャットのやりとり、作成した文書などを Claude にアップロードすると、AI がその筆致を分析して専用のスタイルを構築します。
海外メディアの Tom's Guide によるテストでは、編集者の文章を読み込んだ Claude がその特徴を「技術翻訳者」と定義し、「文脈豊かで会話調のコミュニケーションを通じて分析的な技術解説を届ける」といった分析結果を返しました。
Anthropic によると、一度作成したカスタムスタイルはプロジェクトや会話をまたいでも記憶が保持されます。新しいチャットを始める際にそのスタイルを選択するだけで、常に同じトーンでやりとりを続けられます。
なぜ重要か
私たちが評価したいのは、プロンプトの冒頭に長文の「お約束」を貼り付けるという、日常的な無駄を解消した点です。毎回「前置きを省いて」「この口調で」と指示しなくても、自分の言葉遣いに近い回答が最初から得られるようになります。
モデル自体の賢さの差が縮まりつつある今、各社の差別化はユーザー個人のワークフローや好みにどれだけ寄り添えるかにシフトしています。OpenAI がカスタム指示や長期記憶で対応しているのに対し、Claude は「文体の再現」という実用性の高い切り口にフォーカスしてきました。
もちろん、提出されたサンプルだけで、社内向け雑談から改まった対外文書まで適切なトーンを使い分けられるかという課題は残ります。それでも、会話を開くたびに「AI に自分を思い出させる」手間が減るのは、業務で日常的に使い込んでいる人にとって確実な前進と言えます。
情報源 (2)
- anthropic.com(新しいタブで開きます)原文anthropic.com
- tomsguide.com(新しいタブで開きます)報道tomsguide.com