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Anthropic、「Claude Code」のクラウド実行に対応 PCを閉じても作業を継続

公開 拡散指数 41

Anthropicはコーディングツール「Claude Code」にクラウドセッション機能を追加した。ターミナルから `claude --cloud` を実行すればクラウド上でタスクを自律実行でき、PCを閉じても処理が継続する。ローカルには `--teleport` で即座に引き継げる。ProやEnterpriseなどのプランで利用可能。

ローカルのターミナルでAIにコーディングを任せる際、最大のストレスはPCを開いたままにしておく必要がある点でした。移動のためにノートPCを閉じたり回線が切れたりすれば、途中のリファクタリング作業は止まってしまいます。

Anthropicは9月24日、「Claude Code」向けにクラウドセッション機能を提供開始しました。要するに、ローカルマシンに縛られていたコーディングエージェントを、Anthropicが管理するクラウド上のサンドボックス環境へそのまま移行できる仕組みです。

コマンドラインで `claude --cloud` を実行するだけで、タスクがクラウドへ送られ自律的に処理されます。PCの蓋を閉じてもバックグラウンドで作業は止まりません。本機能はPro、Max、Ultra、Team、Enterpriseの各プランで利用可能です。報道によると、利用促進のためにProユーザーには100ドル、Maxユーザーには250ドル相当の専用クレジットが付与されており、対象プランの契約者なら追加課金なしで利用できます。

バックグラウンド実行からスマホ監視、ターミナルへの即時テレポート

今回の機能で際立っているのは、ローカル環境とクラウドのシームレスな行き来です。

ブラウザ版の claude.ai/code やデスクトップアプリ、ClaudeモバイルアプリのCodeタブに加え、ターミナルからも直接扱えます。`claude --cloud` でタスクを投げると、クラウド上で独立したコンテナが立ち上がります。複数の重いタスクを同時に別々のセッションとして走らせることも可能で、ローカルのリソースを消費しません。

外出先からはスマートフォンのアプリで進行状況を確認でき、追加の指示を送ることもできます。デスクに戻ってローカルで作業を引き継ぎたい場合は、ターミナルで `claude --teleport` と打つだけで、セッションと文脈がそのまま手元の環境へ転送されます。

GitHubにプッシュしていないリポジトリでも、100MB以下であればローカルのファイルを自動でまとめてクラウドへアップロードしてくれます。注意点として、macOSやLinuxでは .env などの機密ファイルが自動除外されますが、Windowsネイティブ環境ではそのままアップロードされる仕様のため手動で退避させる必要があります。また、データ保持ゼロ(ZDR)やHIPAAを適用している組織、Amazon Bedrockなどを経由している環境では現在利用できません。

なぜ重要か

端末内の補助ツールから、クラウドで自律完結するフルマネージド型エージェントへのシフトは、開発者体験として非常に理にかなっています。

これまでのコード生成AIは、エディタに常駐して一緒に画面を見る「副操縦士」の域を出ていませんでした。PCを閉じれば止まり、重いテストや大規模な修正にはローカルの計算機リソースを占有されてしまいます。今回のクラウド対応により、Claudeは退勤前に仕事を任せて帰れる「非同期の同僚」へと役割を変え始めました。夜の間にタスクを回しておき、翌朝ローカルへテレポートして確認するという運用が現実的になります。

開発者にとっては待ち時間とPC負荷が大幅に削減され、複数タスクの並行処理によって生産性の向上が見込めます。付与されたクレジットがあるため、CLI主体の開発者なら試してみる価値は十分にあります。

業界全体にとっても、競争の焦点がモデル自体の精度から「ワークフローにいかに溶け込むか」という自律実行インフラへ移行していることを示しています。Windows環境における認証情報除外の甘さや、企業コンプライアンス上の制約といった課題は残るものの、ターミナルとクラウドを違和感なく往復できるこの体験は、今後の開発ツールの新しい標準になりそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    code.claude.com(新しいタブで開きます)原文code.claude.com

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