本文へスキップ
IFAI

AIツール

Canva、プロンプトで動くアプリ作成や表計算など新AI機能を追加

公開 拡散指数 40

CanvaはAIアシスタント「Canva AI」や対話型アプリを作成できる「Canva Code」、データ分析に対応した「Canva Sheets」を発表した。Anthropicと提携したCanva Codeにより、プロンプト入力だけで計算機やマップなどの動的コンポーネントをデザイン内に直接組み込める。

Canva、プロンプトで動くアプリ作成や表計算など新AI機能を追加
画像:techcrunch.com

Canvaが単なるデザインテンプレートのツールだった時代は、完全に過去のものになりつつあります。

同社は4月10日、AIアシスタント、プロンプトからのアプリ開発、さらにはスプレッドシート機能までを統合した大規模な新AI機能を一挙に発表しました。

Anthropicと提携、プロンプトで動的アプリを作成

今回の目玉は「Canva Code」と呼ばれる新機能です。ユーザーがテキストで指示を入力するだけで、インタラクティブな地図や特製計算機といったミニアプリを自動生成し、デザイン内にそのまま埋め込むことができます。

共同創業者兼最高製品責任者のキャメロン・アダムス氏が米TechCrunchに明かしたところによると、この機能はAIスタートアップのAnthropicとのパートナーシップによって実現しました。社内でプロトタイプを作成する際にAIの活用が進んでいたことから、この体験を全ユーザーに開放することを決めたといいます。

CursorやBolt.new、Lovable、Replitなど、指示文だけでアプリを作るツールは急速に増えていますが、Canvaの強みはデザイン作業とのシームレスな統合にあります。Webサイトや販促用デザインを作りながら、同じ画面上で動くウィジェットを実装できる点は他にはない強みです。

さらに、画像生成や原稿作成、モックアップ作成をこなす「Canva AI」や、光の当たり方を考慮した背景生成ツールなども追加され、Adobe PhotoshopやPixelmatorに対抗する姿勢を明確にしています。

表計算機能「Canva Sheets」でエンタープライズ領域へ

もう一つの大きな柱が、新たに導入されたスプレッドシート「Canva Sheets」です。

昨年エンタープライズ版を発表した同社ですが、今回は一般的な表計算に加え、データから自動で洞察を導き出す「Magic Insights」や、ブランドのロゴや配色を反映させたグラフを一瞬で作る「Magic Charts」を搭載しました。HubSpotやStatista、Googleアナリティクスからのデータ連携にも対応しています。

一方で、クリエイターコミュニティとの摩擦や雇用の問題は依然として続いています。Canvaは今月、テクニカルライティング部門で一部の人員削減を実施しました。幹部が従業員にAIの積極活用を呼びかけてから9カ月後の出来事でしたが、アダムス氏は今回の削減は組織再編によるものであり、自社のAIツール開発とは無関係だと説明しています。

なぜ重要か

マーケターやノンプログラマーの個人事業主にとって、このアップデートは実用価値が非常に高いと言えます。動的な見積もり計算機やキャンペーン用マップを作るためにエンジニアの手を借りる必要がなくなり、デザインから公開までの作業をCanvaひとつで完結できるようになります。

業界全体で見ると、CanvaはAdobeのクリエイティブ市場と、Google WorkspaceやNotion、Airtableが争うビジネスドキュメント市場の両方に同時に攻め込んでいる形です。Anthropicのモデルを裏側に組み込み、難解なコーディングを一般ユーザー向けの日常機能に落とし込んだアプローチは極めて巧妙だと評価できます。

ただし、課題がないわけではありません。テキストも画像もアプリもAIで手軽に作れるようになるほど、デザインの画一化が進む恐れがあります。また、ツール側がAIシフトを加速させる一方で、創作の現場に立つクリエイターたちの不安や反発をどうケアしていくのかは、今後も根深い問題として残りそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

毎日のAIピックアップ