蚊をAIと赤外線で追跡・レーザー照射する検知器「Bzigo Iris」登場
AIビジョンと赤外線LEDで蚊を検知・追跡する家庭用デバイス「Bzigo Iris」が報じられました。暗闇でも蚊を認識して着地場所を安全なレーザーポインターで指し示し、スマホに通知します。価格は339ドルで、退治自体は付属の電撃ラケットを使い人間自身で行う必要があります。

就寝時に耳元で鳴り響く羽音に嫌気が差して部屋の明かりをつけた途端、標的が見失われるという経験は誰にでもあるはずです。こうした不毛な夜間の探索を、AIの画像認識によって解決しようとするスマート家電「Bzigo Iris」が登場しました。
本体重量は約0.66ポンドと小型で、部屋の片隅に設置して蚊を自動で検知、追尾、捕捉する据え置き型デバイスです。
暗闇でも追跡し、着地地点に安全なレーザーを照射
Bzigo Irisは、AIビジョンと独自のアルゴリズムを活用して空間を監視します。赤外線LEDを搭載しているため、人間の目には何も見えない完全な暗闇の中でも問題なく蚊を検出できます。
このシステムは他の小さな飛翔昆虫と蚊を識別するよう設計されており、誤検知を大幅に抑えています。
蚊を捉えた後の挙動が非常にユニークです。空中にいる蚊を追跡し続け、壁や天井に着地した瞬間、クラス1の安全基準を満たしたレーザーポインターでその位置をピンポイントで指し示します。
同時にiOSやAndroid対応のスマートフォンアプリへ通知を送信するため、ユーザーは音を頼りに探し回ることなく、赤いレーザーの光点を見るだけで即座に標的の居場所を特定できます。
本体はコンセント給電式で、バッテリー切れの心配や薬剤のリフィル交換も不要です。寝室ごとに複数台を設置し、ひとつのアプリで一括管理することも可能です。
最後の駆除作業は人間任せ、価格は339ドル
ただし、この画期的な追跡システムには大きな割り切りがあります。それは、蚊を見つけることはできても、デバイス自身が蚊を退治するわけではないという点です。
敵の位置を特定した後の撃破は、依然として人間の仕事です。そのため製品には、伸縮式の柄や折りたたみ回転ヘッド、USB充電機能を備えたBzigo専用の充電式電撃ラケットが同梱されています。
本体価格は339ドルと設定されており、一般的な防虫グッズと比較するとかなり高額な部類に入ります。
なぜ重要か
蚊対策における最大のストレスは「退治すること」そのものよりも「どこに止まったか見つからないこと」にあるため、そこをAI技術で解決した着眼点は非常に優れています。化学薬剤を一切使わないため、乳幼児やペットがいる家庭にとって安心安全な代替手段になり得ます。
しかし、339ドルという決して安くない金額を投じながら、夜中に通知で起こされて自らラケットを振らなければならないという半自動の体験は、一般ユーザーからすると少々ハードルが高いと感じられます。
とはいえ、超小型の飛翔物体を暗闇の中でリアルタイム追跡できるエッジAIビジョンが、家庭用コンシューマー機器に組み込まれた意義は小さくありません。現時点では安全規制などからレーザー焼却や自動捕獲の実装を見送った形に見えますが、将来的に追跡から駆除までを全自動化する製品への布石として、業界の技術的な可能性を広げた一台と言えます。
情報源 (1)
- foxnews.com(新しいタブで開きます)原文foxnews.com