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Auto-Company:14の自律AIが会議の空回りを防ぎ、自ら開発まで完結

公開 拡散指数 48

CMUのZheyuan Kong氏が、14体の専門AIエージェントが自律駆動する「Auto-Company」を公開した。PROMPT.mdによる強制収束フローで無駄な議論を排除し、3巡目にはClaude Codeを通じて実際の実装・デプロイまで進める。記憶はMarkdown1枚で管理されるが、ホスト環境でのフルアクセス権限が必要となる。

Auto-Company:14の自律AIが会議の空回りを防ぎ、自ら開発まで完結
画像:github.com

Auto-Companyは、カーネギーメロン大学(CMU)のZheyuan Kong氏が公開したオープンソースの自律型マルチエージェント基盤です。業界の著名人を模した14体のAIエージェントを自身のPC上で常駐させ、24時間体制で企画立案から開発、デプロイまでを自律的に進めさせることができます。

これまでのマルチエージェントのデモでは、エージェント同士が延々と会議を繰り返し、お互いを褒め合うだけで成果物が何も出ないという問題が頻発していました。Auto-Companyはハードコードされた強制収束フローによって、この空回りを根本から断ち切っています。

何ができるのか

システム内には14の専門的役割が配置されています。ジェフ・ベゾスを模したCEO、ワーナー・ヴォゲルスを模したCTO、徹底的な反証を担当するチャーリー・マンガー、フルスタック開発を担うDHH、マーケティングのセス・ゴーディンなどが揃っています。

彼らに無限の議論は許されません。PROMPT.mdに厳格な収束ルールが書き込まれています。

第1ラウンドでは各エージェントがブレインストーミングを行い、上位3つの提案を絞り込みます。

第2ラウンドでは、トップの提案に対してマンガー流の事前検死(プレモータム)や市場検証、ユニットエコノミクスによる審査を行い、進めるか撤退するかのGOかNO-GOの判定を必ず下します。

GO判定が出れば、第3ラウンドからは議論を打ち切り、リポジトリを作成してコードを書き、即座にデプロイ作業へと移ります。成果物を伴わない議論だけのループは明示的に禁止されています。

シンプルな仕組みと動かし方

構造は極めてシンプルです。高機能なベクトルデータベースや複雑なメモリ管理フレームワークは使われていません。

エージェント間の記憶は、memories/consensus.mdという単一のMarkdownファイルだけで管理されます。各サイクルの開始時にこのファイルを読み込み、終了時に合意内容を上書きして次のサイクルへ引き継ぎます。

ユーザーがプロジェクトの方向性を修正したい場合も、このファイル内のNext Actionを直接書き換えるだけで、次の周回からエージェントたちが自動的に舵を切り直します。

実際の実行環境としては、自前で車輪を再発明せず、Claude CodeやCodex CLIといった既存のコマンドラインツールをそのまま呼び出します。ツールの機能を使ってファイルの読み書きやBashの実行、Gitのコミットを行います。

マシン上で24時間動かし続けるため、macOSではlaunchd、WSL環境ではsystemdをデーモンとして利用します。プロセスが落ちた場合の自動再起動に加え、サーキットブレーカーやレート制限時のバックオフ、ロールバック機能も備えています。

注意すべきはセキュリティ面です。ClaudeのbypassPermissionsやCodexのdanger-full-accessなど、ホストマシンに対する完全なアクセス権限を要求します。リポジトリの削除や強制プッシュを防ぐガードレールはCLAUDE.md内のプロンプトで記述されたソフトな制約に過ぎず、OSレベルのサンドボックスではない点には注意が必要です。

なぜ重要か

自律型エージェントの挙動をローカルで試したいエンジニアにとって、Auto-Companyは触ってみる価値の高いツールです。GitHubでもすでに1,908スターを獲得しています。

評価できるのは、過度に抽象化されたエージェント用フレームワークを使わず、Bashの無限ループと1枚のMarkdownファイルという泥臭い実装で「無限会議」の問題を解決した点です。ルールで強制的に収束させてコードを書かせる設計は、現実的なアプローチと言えます。

一方で、隔離されていない実環境でエージェントにフル権限を渡すリスクは無視できません。試す際は普段使っている開発機に直接入れず、使い捨ての仮想マシンや専用のクラウド環境で動かすことを強くおすすめします。

情報源 (1)

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