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業界動向

Anthropicが利用規約を改定:エージェント悪用を制限、政策研究は緩和

公開 拡散指数 39

Anthropicは利用規約の改定を発表しました。改定内容は発効します。Claude Codeなどの急速な普及を受け、マルウェア作成や不正侵入を明示的に禁止する一方、従来の政治コンテンツ一面禁止を見直し、合法的研究を認めつつ選挙妨害を厳しく禁じます。

Anthropicが利用規約を改定:エージェント悪用を制限、政策研究は緩和
画像:anthropic.com

AI はもはやチャット画面で文章を返すだけの存在ではなくなりました。ここ 1 年で自律的にコードを書き、PC の画面を操作するエージェントへと急速に進化しています。

こうした変化を受け、Anthropic は利用規約の改定を発表しました。新ポリシーは 2025 年 9 月 15 日に施行され、自律型エージェントの悪用防止に踏み込む一方で、これまで厳しすぎた政治関連の制限を一部緩和しています。

エージェントの悪用防止と政治研究の制限緩和

今回の改定で最も注目されるのは、サイバーセキュリティとエージェント機能に関する明確なルールの新設です。

Anthropic は Claude Code や Computer Use を相次いで投入し、多くのコーディングエージェントの基盤となっています。これに伴うマルウェア作成や不正アクセスのリスクに対処するため、インフラ侵害や攻撃行動を明示的に禁止しました。ただし、所有者の同意を得た脆弱性診断などのホワイトハッカー活動は引き続き認められます。

また、政治コンテンツに対する姿勢も現実的な方向へ修正されました。従来はロビー活動や選挙運動全般を一律で禁止していたため、正当な政策研究や教育目的の利用まで制限されていました。

新方針では、民主的プロセスの妨害や有権者ターゲティング、欺瞞的な利用に禁止対象を絞り込み、健全な言論や分析での利用を解禁します。

法務や金融、雇用といった高リスク領域についても線引きが整理されました。人間の関与や AI 利用の開示が義務付けられるのは消費者向けサービスに限定され、企業間取引(B2B)には適用されないことが明確に示されました。警察機関による監視や追跡、生体認証プロファイリングの禁止方針に変更はありません。

なぜ重要か

今回の改定は、Anthropic が「テキスト生成の制限」から「行動するエージェントの統制」へと安全管理の軸足を移したことを意味しています。

ユーザーにとっての恩恵は明快です。シンクタンクや政策アナリストはアカウント停止を恐れずに Claude を分析に使えるようになり、B2B の業務支援ツールを開発する企業も消費者向けと同等の過剰な規制に縛られずに済みます。

しかし、ルールを明文化することと現場で実行できるかは別問題です。Claude Code のようなツールが裏でシェルコマンドを叩く際、正当なテストと不正な攻撃の境界をシステム側がどう見分けるのかという課題は残ります。

業界全体を見渡しても、エージェントの実装が進む中で形式的な誓約だけでは暴走を防ぎきれません。Anthropic が踏み出した現実路線は賢明ですが、今後は規約の文面以上に、リアルタイムでの検知や監査の仕組みが問われることになります。

情報源 (1)

  1. [1]
    anthropic.com(新しいタブで開きます)原文anthropic.com

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