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英政府、GOV.UKにClaude活用のAIアシスタント導入へ Anthropicと提携

公開 拡散指数 36

英科学・イノベーション・技術省(DSIT)は、政府ポータル「GOV.UK」向けAIアシスタントの試験導入でAnthropicと提携したと発表した。Claudeを基盤とする自律型システムで、まずは求職者の就労や研修支援から案内を開始する。国家の公共サービスにおけるAI導入の試金石となりそうだ。

英政府、GOV.UKにClaude活用のAIアシスタント導入へ Anthropicと提携
画像:anthropic.com

行政機関のウェブサイトで必要な手続きを探し回るのは、誰にとっても骨の折れる作業です。

英国政府はこの課題を解決するため、AIの導入に踏み切りました。

英国の科学・イノベーション・技術省(DSIT)は、公式ポータルサイト「GOV.UK」向けの専用AIアシスタントの開発・実証パートナーとしてAnthropicを選定しました。基盤モデルには同社のClaudeが採用されます。

単に質問へ答えるだけでなく、利用者を適切な行政手続きへ主体的に導く「エージェント型システム」として設計されています。

まずは就労・求職支援から着手

両者は2025年2月に公共サービス変革に向けた覚書(MOU)を締結しており、今回のプロジェクトはその最初の主要な成果となります。

最初の適用領域に選ばれたのは雇用支援です。就職活動中や復職を目指す市民に対し、個々の状況に合わせたキャリアアドバイスや研修情報の提供、適切な窓口への誘導を行います。

過去のやり取りの文脈を保持する機能を備えているため、利用者が再訪するたびに経歴や要望を最初から説明し直す必要はありません。記憶させる情報の管理や機能のオプトアウトは利用者が自ら設定でき、英国のデータ保護法に準拠して運用されます。

展開にあたっては、DSITが定める「スキャン・パイロット・スケール」という段階的アプローチに沿って慎重に検証が進められます。

外注で終わらせず、内製化を支援

今回の取り組みで注目すべきは、Anthropicのエンジニアが英国政府のデジタルサービス局(GDS)の開発者や公務員とチームを組んで開発にあたる点です。

目的は、英国政府内にAIおよび安全性に関する知見を蓄積し、最終的に政府が自立してシステムを運用・保守できるようにすることです。あわせて、英国AI安全研究所とも連携したモデル評価が続けられます。

Anthropicは近年、公共部門での連携を加速させており、アイスランドの教育現場やルワンダでの国家規模の教育支援など、政府主導の取り組みに相次いで参画しています。

なぜ重要か

Anthropicにとって、国家の中枢ポータルサイトにClaudeが採用されたことは、競合に対する大きな信頼性の証明となります。

ユーザー視点で見れば、行政手続きの最大の障壁である「自分に当てはまる制度がどれかわからない」という迷いを、文脈を理解するAIが解消してくれる価値は大きいです。試すハードルも低く、実用性が伴えば市民サービスの体験を劇的に変える可能性があります。

さらに、単なるベンダーへの丸投げではなく、政府職員の内製保守能力を育てる座組みにした点は極めて賢明です。公共機関がもっとも警戒する「特定AIベンダーへの依存」という懸念を先回りして払拭しているからです。

一方で、雇用や公的支援に関する助言は極めて繊細であり、わずかなハルシネーション(誤情報)も許されません。誤った受給要件を案内した場合、政府への信頼失墜に直結します。段階的パイロットの中でどこまで安全対策を担保できるかが、今後の公共AI活用の試金石になりそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    anthropic.com(新しいタブで開きます)原文anthropic.com

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