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ClaudeがJiraやZapierと直接連携、最長45分の本格リサーチ機能も追加

公開 拡散指数 43

AnthropicはClaudeが外部ツールと直接連携できる「Integrations」を発表しました。JiraやZapierなどに対応し、アプリをまたいだタスク実行が可能です。さらにウェブや社内ツールを横断して最長45分間自律調査する高度なリサーチ機能も追加されました。

画像:anthropic.com

これまで Claude Desktop で MCP(Model Context Protocol)を触ったことがある人なら、その便利さと同時に、ローカルサーバーを自前で立てる手間に頭を抱えた経験があるはずです。しかもブラウザ版の Claude に切り替えた瞬間、社内ツールとの連携は途切れてしまっていました。

Anthropic はこの壁を取り払いました。同社は新たに Integrations 機能を発表し、Web 版およびデスクトップ版の Claude からリモートの MCP サーバーへ直接接続できるようにしました。

手元の環境構築は不要、主要10サービスと即連携

2024年11月に登場した MCP は、AI と外部ツールを安全につなぐオープン標準として注目を集めたものの、これまでは Claude Desktop からローカル環境経由で動かす形に限定されていました。今回の Integrations により、クラウド上にホストされたリモート MCP サーバーとシームレスにやり取りできるようになります。

初期ラインナップとして用意されたのは 10 種類の主要サービスです。Atlassian の Jira と Confluence、Zapier、Cloudflare、Intercom、Asana、Square、Sentry、PayPal、Linear、Plaid が含まれており、今後さらに Stripe、GitLab、Box などが加わる予定です。

これにより、Claude は単なるチャット相手から実務の共同作業者へと変わります。例えば Zapier 経由で HubSpot の売上データを取り出したり、Google カレンダーに基づいて会議用ブリーフィングを作成したりできます。Intercom の AI エージェント Fin を連携させれば、ユーザーから報告された不具合をもとに Linear で自動的にバグチケットを起票するといった一連のフローを Claude 上で完結させることが可能です。

自社専用の連携を作りたい開発者向けにも配慮されており、Cloudflare などの OAuth 認証やデプロイ基盤を使えば、最短 30 分ほどで独自の Integration を構築できるとしています。

最大45分間考え抜く詳細リサーチ機能

外部ツールとの接続と同時に、リサーチ機能も大幅に強化されました。新設された高度な調査モードでは、Web 検索だけでなく Google Workspace や接続中の各種 Integrations のデータを横断して徹底的に調べ上げます。

調査モードを有効にすると、Claude は質問を細かなステップに分解し、数十から数百の情報源をチェックします。通常のレポートなら 5 から 15 分、複雑なテーマであれば最大 45 分間バックグラウンドで調査を続け、元の情報源への明確な引用リンクが付いた総合レポートをまとめ上げます。

Integrations と詳細リサーチ機能は Pro、Max、Team、Enterprise プラン向けに提供され、通常の Web 検索機能は全 Claude ユーザーへ開放されています。

なぜ重要か

Anthropic は、AI チャットの最大の弱点だった「社内 SaaS ツールとの分断」を正面から解消しにきました。これまで画面を行き来しながらコピペしていた作業を、Claude というひとつの画面に束ねられるようになった意味は小さくありません。

日頃から Jira や Asana、Linear でタスク管理をしているチームや、複数の SaaS に情報が散らばっているナレッジワーカーなら、今すぐ試す価値があります。顧客からの問い合わせ傾向を分析し、そのままチケット起票まで対話だけで済むのは実務においてかなり強力です。

アプローチとして巧みなのは、すべてを自社製機能で囲い込むのではなく、MCP というオープン規格を軸に据え、Zapier や Cloudflare と組んで外部エコシステムを一気に巻き込んだ点です。これにより、自前で何百ものコネクタを開発する時間を大幅にショートカットできています。

一方で懸念されるのは、実データへのアクセス権限と誤動作のリスクです。決済や課題管理ツールへの書き込み権限を AI に渡すことになるため、意図しないチケット変更やデータ漏洩を防ぐ権限管理の設計が、導入企業にとって極めて重い課題になるはずです。

情報源 (1)

  1. [1]
    anthropic.com(新しいタブで開きます)原文anthropic.com

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