AMDがデータセンター・AI発表会を開催:Instinct MI300でNVIDIAに対抗へ
AMDはデータセンターおよびAI技術発表会を開催し、次世代サーバー製品群を発表した。同社はAIを最優先戦略に位置づけ、NVIDIAのHopperに対抗するマルチダイアクセラレーター「Instinct MI300」を全面に打ち出した。
生成AIブームが本格化して以来、データセンター向けコンピュート市場はNVIDIAのほぼ独壇場が続いていました。業界の視線は、AMDがどう対抗するかに注がれていました。
AMDは「Data Center and AI Technology Premiere」を開催しました。同社取締役会長兼CEOのリサ・スー氏が幹部や主要顧客とともに登壇し、データセンター、AI、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)をカバーする次世代製品群と最新ロードマップを披露しました。
同社はこの場で、AIを社内の「最優先戦略」に位置づけたことを明確に打ち出しました。
AIを最優先戦略に、Hopper追撃の切り札「MI300」
発表会の中心となったのは、アクセラレーター「Instinct MI300」です。AMDは同製品が自社のAI戦略の牽引役になると説明しました。
Instinctシリーズは、マルチダイのチップレット技術を採用した初のソリューションとして投入されます。市場を席巻するNVIDIAのHopperアーキテクチャや、IntelのPonte Vecchioに真っ向から挑む構図です。
もっとも、先行するNVIDIAのシェアは圧倒的です。AMDもIntelも、このAI分野でNVIDIAに並び、あるいは近づくためには、依然として大きなキャッチアップが必要だと指摘されています。
サーバーCPU軍団と2026年までのロードマップ
AMDはAI向けGPUだけでなく、強みであるサーバー向けCPUの陣容も強化しています。
同社は、Bergamo、Genoa-X、Sienaといった次世代プロセッサーを今四半期後半に市場投入することを明らかにしました。
さらに長期的なCPUロードマップも更新されました。2024年に投入予定の次世代EPYC「Turin」にはZen 5「Nirvana」コアが採用され、続く2026年登場予定の「Venice」にはZen 6「Morpheus」コアが搭載される見通しです。
なぜ重要か
データセンターやクラウド事業者にとって、NVIDIA一強による供給不足と価格高騰は深刻な課題です。マルチダイ構造を採用したMI300の登場は、有力なセカンドオピニオンとして大きな期待を集めています。
業界全体にとっても、AMDがAIを最優先戦略に掲げて正面衝突を選んだことで、AIハードウェア市場の競争が一気に激化することは確実です。
AMDの戦略は、得意のチップレット技術をAIアクセラレーターに持ち込みつつ、手堅いEPYC CPUのロードマップで地盤を固めるという非常に合理的なものです。しかし、NVIDIAが築き上げた強固なエコシステムを前に、ハードウェアスペックだけでどれだけ切り込めるか、本当の勝負はここから始まります。
情報源 (2)
- youtube.com(新しいタブで開きます)原文youtube.com
- wccftech.com(新しいタブで開きます)報道wccftech.com
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