本文へスキップ
IFAI

AIツール

Amazon Music、AI検索機能「Explore」をテスト:アーティスト深掘りやプレイリスト生成に対応

公開 拡散指数 31

Amazon Musicはアーティストについて深く知ることができるAI検索機能「Explore」のテストを開始した。共同作業した楽曲や関連アーティストを整理して表示するほか、AIプレイリストの作成も行える。現在は米国のiOS版Unlimited会員向けに約1万人のアーティストを対象として限定提供されている。

Amazon Music、AI検索機能「Explore」をテスト:アーティスト深掘りやプレイリスト生成に対応
画像:techcrunch.com

音楽配信アプリでアーティストを検索しても、大抵は人気曲やアルバムのリストが機械的に並ぶだけです。誰とコラボしているのか、どんなルーツを持つのかを知りたいときは、ブラウザを開いてウィキペディアを調べる人が多いはずです。

アマゾンはその手間をアプリ内で完結させようとしています。5月20日、Amazon MusicはAIを活用した新しい検索機能「Explore」のベータテストを開始しました。お気に入りのアーティストについてより深く知るための機能です。

コラボ曲から独占音源まで、AIがまとめて提示

使い方はシンプルです。アプリ画面下の「見つける」をタップしてアーティスト名を検索し、左上に表示される「Explore」タブを選択するだけです。

するとAIが、そのアーティストが過去に参加した注目のコラボレーションや、ユーザーがまだ知らないかもしれない関連アーティスト、代表的なディスコグラフィのハイライトを整理して表示します。

たとえば米国のシンガーであるジェリー・ロールを検索すると、レイニー・ウィルソンとのヒット曲「Save Me」などのデュエットが提案されます。さらに、T-Painを客演に迎えたカバー曲「Should've Been A Cowboy」のような、Amazon Music独占のオリジナルコンテンツも自然に紹介されます。

加えて、昨年Spotifyの「AI DJ」に対抗して導入されたプレイリスト生成機能「Maestro」もここに統合されており、アーティストの背景を読みながら、そのまま関連するAIプレイリストを作成できます。

対象は米国のiOS加入者と1万組のアーティストに限定

ただし、今すぐ誰もが使えるわけではありません。この機能は現在、米国のiOS端末を利用するAmazon Music Unlimited会員の一部にのみ、限定的に配信されています。

また、対応しているアーティストも現時点では約1万組にとどまります。公式の例としては、バッド・バニーやBLACKPINKといったトップスターの名前が挙げられています。

膨大な楽曲数を誇る配信サービスにおいて、1万組というのはあくまで主要なアーティストに限られた範囲です。インディーズやニッチなミュージシャンを深掘りするには、まだ時間がかかりそうです。

なぜ重要か

ユーザーにとっての価値は、ブラウザを往復することなくアプリ内で手軽に音楽的背景を知り、新しい曲に出会える点にあります。ただ、現在は米国の有料会員かつごく一部のアーティストに限定されているため、今すぐ試すために登録するほどの動機にはなりません。

業界全体で見れば、楽曲ラインナップでの差別化が難しくなるなか、プラットフォーム間の競争はAIによる滞在時間の奪い合いに移行しています。先行するSpotifyに対抗してMaestroを出し、今回のExploreで探索体験を肉付けしていく流れは非常にわかりやすい対抗策です。

アマゾンのやり方は巧みだと考えられます。同社は数か月前にMusic Unlimitedの月額料金を1ドル引き上げ、11ドルに改定したばかりです。こうしたリッチなAI機能を投入することで値上げを正当化しつつ、自社の独占楽曲へ自然にユーザーを誘導する導線を作っています。一方で、1万組以外のロングテールなアーティストへの対応が遅れれば、結局ユーザーは外部の検索に戻ってしまうという課題も抱えています。

情報源 (1)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

毎日のAIピックアップ