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業界動向

米Amazon、Alexa搭載の極小AIスマートフォンを開発中か

公開 拡散指数 38

報道によると、米Amazonが開発コード名「Transformer」と呼ばれるAlexa主体のAIスマートフォンを開発している。元マイクロソフトの幹部が率いるチームが担当し、Light Phoneに着想を得て従来型アプリストアを省く可能性があるという。発売時期や価格は未定。

米Amazon、Alexa搭載の極小AIスマートフォンを開発中か
画像:theverge.com

Fire Phoneの失敗から10年以上が経ち、Amazonが再びスマートフォン市場への参入を模索しているようです。

ロイター通信の報道によると、Amazonは同社のAIアシスタント「Alexa」を中心とした新しいスマートフォンを開発しています。プロジェクトのコードネームは「Transformer」と呼ばれています。

元マイクロソフト幹部が率い、Light Phoneに着目

開発を進めているのは、Amazon社内の「ZeroOne」と呼ばれるハードウェアグループです。チームを率いるのは、かつてマイクロソフトでZuneやXboxの開発に関わったJ・アラード氏です。

関係者によると、アラード氏のチームは一般的なスマートフォンだけでなく、いわゆる「ガラケー(dumbphone)」のような形状も検討してきたといいます。白黒ディスプレイを採用し、アプリストアを一切持たない700ドルのミニマリスト携帯「Light Phone」から着想を得ている模様です。

ただし、Alexaがデバイスの中心に据えられるものの、端末の主要なOSそのものがAlexaになるとは限らないとされています。

アプリストアを廃止し、ミニアプリ方式へ

かつてのFire Phoneがわずか1年で販売終了に追い込まれた最大の要因は、アプリの少なさでした。当時199ドルで登場したものの、開発者を惹きつけることができませんでした。

今回のTransformerでは、その過ちを繰り返さないため、従来のアプリストアそのものをスキップする可能性があります。ChatGPTのプラグインや拡張機能のような「ミニアプリ」を活用し、AIが直接タスクをこなす形を想定しているようです。

現時点で発売時期や価格は未定で、実際に製品として世に出るかどうかも確定していません。さらに、生成AIを搭載した「Alexa Plus」に自動アップデートされたユーザーからは、応答が遅くなったことや広告が増えたことに対する不満の声が上がっており、ソフトウェア面の課題も残っています。

なぜ重要か

ユーザーにとって、通知に追われる生活から抜け出したい人向けの選択肢が増える可能性はあります。ただし、現時点で期待を寄せるのは時期尚早と言わざるを得ません。実機が出るかも不明な上に、ベースとなるAlexa Plus自体が広告の多さやレスポンスの悪さで批判を浴びている状態だからです。

業界全体で見れば、生成AI時代の新しいハードウェアのあり方を模索する動きとして注目に値します。先行したAIピンなどの単機能デバイスがつまずく中、実績のあるハードウェア開発者を取り込み、ミニマルな画面とAIを組み合わせるアプローチは現実的な落としどころに見えます。

従来のアプリストア競争を完全に諦め、ミニアプリとAIの連携に絞った判断は賢明だと考えられます。iOSやAndroidの牙城を今さら崩すのは不可能です。しかし最大の懸念は、Amazonがアシスタント内に広告を挟み込みがちな点です。ミニマリズムを売りにしながら、AIが買い物や広告を薦めてくるようであれば、消費者に受け入れられるのは難しいでしょう。

情報源 (1)

  1. [1]
    theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com

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